【注意報】果樹カメムシ類による果実被害 多発のおそれ 秋田県2025年6月26日
秋田県病害虫防除所は、りんご、なし、もも、おうとう、うめに果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ)が全県で多発のおそれがあるとして、6月24日に令和7年度病害虫発生予察注意報第2号を発表した。
秋田県病害虫防除所によると、りんご防除適期決定ほ(4地点)のチャバネアオカメムシフェロモントラップにおける6月1~3半旬の果樹カメムシ類の誘殺数の合計は509頭(平年103.3頭)で多かった。また、なし防除適期決定ほ(3地点) のチャバネアオカメムシフェロモントラップにおける6月1~3半旬の果樹カメムシ類の誘殺数の合計は209頭(平年92.5頭)で多かった。
予察灯調査(6地点)において、5地点でチャバネアオカメムシとクサギカメムシの誘殺が確認され、6月1~16日の誘殺数の合計は67頭(平年1.2頭)で多かった。
(提供:秋田県病害虫防除所)
6月中旬の巡回調査や予察ほにおいて、りんごとなしの園地でチャバネアオカメムシ(図1)とクサギカメムシ(図2)の飛来や果実被害(図3)、果樹カメムシ類の孵化幼虫(図4、5)や卵(図6)が確認された。
(提供:秋田県病害虫防除所)
仙台管区気象台が6月19日に発表した東北地方1か月予報によると、向こう1か月の気温は高いと予報。以上のことから、今後、りんご、なし、もも、おうとう、うめの園地において果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ)の飛来数が多くなり、果実被害が多くなると予想される。また、他の果樹についても果樹カメムシ類による被害が多くなることが予想されるため、十分に注意する。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)園地への果樹カメムシ類の飛来数は地域による差が大きいため、飛来状況をよく観察する。特に山間部や山林に隣接する園地では注意する。
(2)成虫や孵化幼虫、卵は見つけ次第、捕殺する。
(3)成虫が次々に飛来し、果実被害が懸念される場合には、各樹種ごとに薬剤で直ちに防除を実施する。
(4)果樹カメムシ類の園地への飛来が長期にわたる場合は、薬剤を10日間隔で2~3回連続散布する。
(5)ピレスロイド系剤(RACコード:3A)は、多発時の防除に適するが、天敵類に影響を及ぼし、ハダニ類などの多発を引き起こすおそれがあるため、連用しない。
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