JAグループ全体の資産運用を強化-農中全共連アセットマネジメント2021年3月26日
農林中央金庫とJA共済連は3月25日、両社のグループ会社の農林中金全共連アセットマネジメント(株)(以下、NZAM)に資産運用を一部委託し、JAグループ全体の資産運用ビジネスの強化を図ると発表した。
NZAMはこれまで債券投資や株式投資が主体だったが、農林中金とJA共済連から人材とノウハウを同社に投入し運用機能の高度化、効率化を実現する。背景にはグローバルな低金利環境が継続するなど運用環境が厳しくなるなか、機関投資家に社債投資をはじめとするクレジット投資やオルタナティブ投資の運用期待が高まっていることがある。
農林中金はグローバルなクレジット投資とオルタナティブ投資に20年以上の経験を持つ。今回の資産運用委託にともなって、この間に培ってきた人材やノウハウを2021年度からNZAMに段階的に移管する。農林中金によれば来年度は40名程度が出向する。
JA共済連も運用収益の上積みや効率的な運用実施のため、クレジット投資やオルタナティブ投資を中心にNZAMへの委託運用分野を拡大する。また要員派遣も増加して協業体制を促進する。
これらの対応で現在、5兆円のNZAMの運用資産残高を15兆円超に増加させることを見込んでいる。
今回の取り組みはJAグループ全体の資産運用の効率化と強化を図るもので会員への還元につながるとしている。
なお、NZAMは4月1日付で農中信託銀行の東山克之代表取締役社長の取締役会長就任と、農林中央金庫の牛窪克彦クレジット投資部長の代表取締役社長就任を内定した。3月31日の臨時株主総会で正式に決定し、その後の取締役会で代表取締役、役付取締役を選任する。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日
-
キウイブラザーズ新CM「ラクに栄養アゲリシャス」篇公開 ゼスプリ2025年4月30日
-
インドの綿農家と子どもたちを支援「PEACE BY PEACE COTTON PROJECT」に協賛 日本生協連2025年4月30日