大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
アクプランタ(東京、金鐘明代表取締役CEO)は、日本国際博覧会のウガンダ共和国のパビリオンで自社製品の高温・乾燥への耐性を高める農業資材「スキーポン」紹介する。また、米国カリフォルニア州セントラルバレー地域で「スキーポン」の大規模実証試験を開始したことも発表した。
ウガンダ共和国のパビリオンで紹介
ウガンダの干ばつ対策で製品登録
万博では6月ごろからパンフレットやポスターを展示する予定。ウガンダは人口の7割が農業に従事し、農作物輸出国として知られている。一方、気候変動の影響を受けて乾季が長期化し、干ばつによる作物の収量に影響が出ている。同時に周辺国での食糧需要も高まっている。
同国での干ばつ対策の必要性が高まり、2023年1月にウガンダ国立農業研究機関(NARO)と共同研究の覚書を交わし、トマト、トウモロコシ、ブロッコリーの室内栽培で「スキーポン」を使った作物の生育状況を確認する実証実験を続けてきた。
2023年に、独立行政法人国際協力機構「中小企業・SDGsビジネス支援事業」に「ウガンダ国干ばつでの植物生育を促進するバイオスティミュラントにかかるビジネス化実証事業」(2026年3月契約終了)が採択され、2024年5月に「スキーポン」を同国で販売する際に必要な製品登録を申請し、実証実験に取り組んでいる。2025年には、経済産業省の「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」にも採択された。
米国のトマト栽培で効果を検証
実証実験が行われるトマトの大規模ほ場
米国での試験は、大規模トマト栽培地域で「スキーポン」を適用した際の効果を検証することを目的としている。実証ほ場の面積は約70ha(東京ドーム約15個分)で同社としては過去最大規模の試験。スキーポン未使用の通常栽培区画と、スキーポン散布区画に分け、両区画間の生育状況や収量等の比較を通じて、同製品の有効性を評価する。
試験の成果は「トマト栽培の一大産地であるカリフォルニア州で、スキーポンがソリューションとして普及していくかどうかを占う重要な試金石」になると考えている。スキーポンの最適な施用方法を体系的に確立し、今後の導入展開に資する運用モデルの構築を目指している。実証試験の詳細な評価結果は、2025年夏頃に報告を予定している。
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