【注意報】全道でマメシンクイガが早発・多発 適期防除を 北海道2025年7月28日
北海道病害虫防除所は、マメシンクイガが全道で早発・多発のおそれがあるとして、7月25日に令和7年度病害虫発生予察注意報第8号を発表した。
北海道病害虫防除所によると、長沼町・比布町・芽室町・訓子府町の予察ほ場(無防除)に設置したフェロモントラップで、マメシンクイガが早期に誘殺されている(表1)。また、長沼町・比布町の予察ほ場(無防除)のフェロモントラップでは、誘殺数が多く推移している(図1)。
農作物生育状況調査(7月15日現在)によると、大豆の生育は平年よりも全道的に早く進んでいる。
マメシンクイガは、前年に大豆を栽培したほ場の土中で幼虫越冬する。越冬後に各地域で栽培される大豆の早晩性に合わせ、開花始頃に成虫が大豆莢表面に産卵し、そこからふ化した幼虫は未熟莢に侵入して子実を食害。成虫の飛翔距離は短いため、大豆の連作ほ場及び昨年の大豆作付けほ場に近接するほ場では、特に被害が大きくなる。
写真1:マメシンクイガ成虫。体長約6mmと
写真2:マメシンクイガによる大豆被害子実(提供:北海道立総合研究機構原図)
札幌管区気象台が7月22日付で発表した3か月予報によると、8月の気温は平年より高い予報。大豆の生育は全道的に早まるとともにマメシンクイガの活動も活発になると予想される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1) 防除は、暦日ではなく図2(成虫発生の有無及び莢伸長始を指標とした散布開始時期の決定手順と薬剤散布体系)に従い、各地域の散布開始時期を決定する。ただし、すでにマメシンクイガの発生が確認されている地域(道南以外の地域)においては、莢伸長始に達した6日後を目処に1回目の防除を実施する。
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