【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 広島県2025年7月28日
広島県農林水産局は、水稲に斑点米カメムシ類(アカスジカスミカメ、イネカメムシ、クモヘリカメムシ等)が県内全域で多発のおそれがあるとして、7月25日に令和7年度病害虫発生予察注意報第1号を発表した。
広島県によると、7月下旬での極早生・早生品種および早期栽培稲におけるすくい取り調査では、不稔被害を発生させるイネカメムシや加害力の高いアカスジカスミカメ、クモヘリカメムシの発生が多く確認された。今後、出穂する早生品種、中生品種への被害の拡大が懸念される。

極早生・早期品種及び早期栽培稲におけるすくい取り調査では、アカスジカスミカメ(写真1)などのカスミカメ類や、その他加害種の発生が多いほ場が見られる(表1)。要防除ほ場率は52.9%で、過去の注意報発表年並の水準(表2)。


南部地帯で加害力の高いイネカメムシ(写真2)、クモヘリカメムシ(写真3)の発生の多いほ場が見られ、今後の増殖により被害の発生が予想される。また、中部地帯では、カスミカメムシ類、その他加害種の発生が多いほ場が見られ、今後の増殖により被害の発生が予想。北部地帯では、カスミカメムシ類の発生が多いほ場が見られ、被害の発生が予想される。
中国地方の1か月予報では、気温は高く、降水量は平年並の見込みで、増殖に好適となる。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)早生品種では、斑点米カメムシ類による吸汁被害(写真4および写真5)が集中するため、防除を徹底すること。
(提供:広島県西部農業技術指導所)
(2)近年、被害が拡大しているイネカメムシについては、出穂前の水田に侵入し、不稔症状を発生させることが確認されている。多発地帯では出穂始めに防除する。
(3)出穂期近くになっての畦畔などの除草は、カメムシ類を水田内に追い込むことになる。早生では除草を控える。中生では出穂2週間前までに除草を終える。
(4)要防除水準:表3のとおり

(5)斑点米カメムシの種類により、防除時期が異なる。以下の防除時期を参考にして、地域で発生の多いカメムシ種を対象に防除を行う。
(イネカメムシ)出穂始期とその10日後に2回。
(カスミカメ類)出穂期~その10日後に1~2回。
(その他加害種:ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ、シラホシカメムシなど)出穂7日後~14日後に1~2回。
(6)斑点米カメムシ類の調査方法については、「ひろしま病害虫情報」の「調査の方法」を参照。
(7)薬剤散布については、農薬使用基準(使用量、希釈倍数、使用時期、使用回数等)を遵守するとともに、周辺作物への飛散防止対策を徹底すること。
(8)なお、最新の農薬情報は、農林水産省ホームページ「農薬コーナー」の「農薬登録情報提供システムを参照する。
重要な記事
最新の記事
-
会長に中嶋康博氏を選任 食料・農業・農村政策審議会2025年10月29日 -
10月31日に食糧部会 新委員で審議 農水省2025年10月29日 -
長良川流域文化の資源を活用 世代継承できる地域づくりに学ぶ【JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト】(1)2025年10月29日 -
長良川流域文化の資源を活用 世代継承できる地域づくりに学ぶ【JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト】(2)2025年10月29日 -
トラへの媚びよりクマ退治【小松泰信・地方の眼力】2025年10月29日 -
1人当たり精米消費量、前年同月マイナス7ヵ月に 高値が影響か 米穀機構2025年10月29日 -
「節水型乾田直播」の安易な普及に懸念 水田の多面的機能維持を求め共同声明 OKシードプロジェクトなど40団体2025年10月29日 -
GREEN×EXPO 2027開催まで500日 出展概要・大型協賛を公表 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月29日 -
「出張!値段のないスーパーマーケット」大阪・梅田に開店 農水省2025年10月29日 -
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」青森県で開催 JA全農2025年10月29日 -
岩手県新ブランド米「白銀のひかり」デビュー ロゴマークを初披露 JA全農いわて2025年10月29日 -
茶畑ソーラー営農型太陽光発電でバーチャルPPA契約 JA三井エナジーソリューションズ2025年10月29日 -
基腐病に強い赤紫肉色のサツマイモ新品種「さくらほのか」を育成 農研機構2025年10月29日 -
サツマイモ基腐病に強い 沖縄向け青果用紅いも新品種「Hai-Saiすいーと」育成 農研機構2025年10月29日 -
アイガモロボ(IGAM2)環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金の対象機械に認定 井関農機2025年10月29日 -
2025年度JA熊本県青壮年部大会開催 JA熊本中央会2025年10月29日 -
鳥インフル 米ジョージア州などからの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月29日 -
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月29日 -
SNSで話題 ライスペーパーレシピ本『ケンミンぼうやに教わる ライスペーパーレシピ』発売2025年10月29日 -
2025年度JCSI調査 生命保険部門で「顧客満足度」9度目の1位 CO・OP共済2025年10月29日


































