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サツマイモ基腐病に強い 沖縄向け青果用紅いも新品種「Hai-Saiすいーと」育成 農研機構2025年10月29日

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農研機構は、沖縄向け青果用紅いも新品種「Hai-Sai(はいさい)すいーと」(系統名:糸系4)を育成した。サツマイモ基腐病に強く、沖縄県で青果用として利用されている「沖夢紫」や「備瀬」よりも多収で外観が良く、蒸しいもの食味が良いのが特徴。沖縄県産紅いもの青果用市場の拡大に貢献することが期待される。

青果用紅いも新品種「Hai-Saiすいーと」青果用紅いも新品種「Hai-Saiすいーと」

沖縄県では、気象災害に強いかんしょが重要な作物とされており、特に「紅いも」と称される紫かんしょを使った紅芋タルトなどは加工土産品としての人気がある。実際に、県内で生産される紅いもの9割以上が、お菓子等の加工原料として利用されているが、平成30年に確認された基腐病等の影響により、「紅いも」を含むかんしょの生産量は大きく減少した。

これを受け、農研機構は、令和5年および令和6年に基腐病に抵抗性のある加工原料用紅いも品種「おぼろ紅」と「ニライむらさき」を育成し、現在普及を進めている。

一方、沖縄県では基腐病の発生に加え、観光客の減少による原料いもの買取制限等の影響もあり、かんしょ生産は減少傾向が続く。このため、観光客数に左右されにくい青果用市場の開拓にも期待が寄せられているが、既存の青果用紅いも品種は、基腐病には一定程度の抵抗性があるものの、収量性やいもの形状に課題のある「沖夢紫」等に限られていることから、安定供給が難しかった。また、前述の加工原料用品種の「ニライむらさき」は、食味が良く青果としての利用も可能で、「沖夢紫」に比べ、収量性やいもの形状について改良されているものの、栽培上、土壌型を選ぶ傾向にある。

そこで農研機構は、収量性、形状、揃い、食味の各特性にバランス良く優れ、土壌型を選ばない基腐病抵抗性青果用紅いも新品種「Hai-Saiすいーと」を育成した。

「Hai-Saiすいーと」は、基腐病への抵抗性を備え、「沖夢紫」よりも多収で、外観に優れる。アントシアニン色価は「沖夢紫」と同程度で濃い紫色を呈し、蒸しいも、焼きいもの食味も良好。さらに、青果用途だけでなく、ペースト等の加工適性にも優れており、加工原料としても利用できる。

多収で良食味、かつ基腐病抵抗性を有する「Hai-Saiすいーと」は、これまで限定的であった沖縄県産紅いもの青果利用を拡大し、新たな市場開拓と、沖縄県産ブランド紅いもの確立に寄与することが期待される。

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