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【特殊報】メロンにCABYV 県内で初めて確認 島根県2025年12月8日

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島根県病害虫防除所は、メロンにCucurbit aphid-borne yellows virus(CABYV)の発生を県内で初めて確認。これを受けて12月5日、令和7年度病害虫発生予察特殊報第2号を発表した。

島根県病害虫防除所によると、6月に県西部の施設栽培メロンにおいて、葉の退緑及び黄化症状を示す株が確認された。島根県農業技術センターでRT-PCR法による検定とその増幅産物の塩基配列を解析した結果、Cucurbit aphid-borne yellows virus(CABYV)を同定。島根県で未発生のCABYVによるメロン病害と確認された。

国内における本ウイルスの特殊報は、令和6年に京都府のキュウリで初めて発表後、これまでに滋賀県のメロン及びキュウリ、福島県のキュウリ、大阪府のキュウリ及び茨城県のメロンと5府県で報告されている。

左から、図1:一部が黄化した葉、図2:全体が退緑した葉(提供:島根県病害虫防除所)左から、図1:一部が黄化した葉、図2:全体が退緑した葉(提供:島根県病害虫防除所)

病徴としては、葉の一部または全体の葉脈間が退緑した黄化葉となる(図1、2)。黄化症状は中位葉から下位葉に現れやすく、生長点付近の若い葉には症状は認められない(図3)。症状が進むと、株全体の葉が黄化する。

図3:発病株(中~下位葉が黄化:赤矢印)(提供:島根県病害虫防除所)図3:発病株(中~下位葉が黄化:赤矢印)(提供:島根県病害虫防除所)

このウイルスに感染した株は、着果不良により、収量が最大で40%減少した事例が国外で報告されている。

病害の症状は、CCYV(Cucurbit chlorotic yellows virus)によるメロン退緑黄化病に酷似するため、病徴から病原ウイルスを特定することは難かしい。

図4:ワタアブラムシ(提供:島根県病害虫防除所)図4:ワタアブラムシ(提供:島根県病害虫防除所)

同ウイルスは、ワタアブラムシやモモアカアブラムシ等のアブラムシ類(図4)により媒介される。同種が罹病植物を吸汁することで本ウイルスを獲得し、永続的に伝搬能力を保持するが経卵伝染はしない。種子伝染、汁液伝染及び土壌伝染は確認されていない。

同ウイルスによる病害は、国内ではメロンとキュウリ、国外ではスイカなどのウリ類野菜でも発生報告がある。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)発生ほ場では、罹病株を抜き取り、ほ場外に持ち出して焼却もしくは埋没処分を行い、二次感染防止に努める。
(2)施設栽培では、開口部に目合い0.8mm以下の防虫網を張る他、近紫外線カットフィルムの利用などにより施設内へのアブラムシ類の侵入を防ぐ。
(3)育苗期から本ウイルスの媒介虫であるアブラムシ類の防除を徹底し、定植時には粒剤や灌注剤を施用する。
防除薬剤は、農林水産省農薬登録情報提供システムの最新登録情報を確認した上、農薬使用基準を遵守する。
(4)施設栽培終了後は、すべての株を抜根または地際部を切断した上で、10日間以上密閉して蒸し込み、アブラムシ類を死滅させる。
(5)収穫後の残渣やほ場内及び周辺の雑草は、アブラムシ類の生息・繁殖場所となるので、残渣処理や除草を徹底する。

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