宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日
デザミスと宮城県酪農農業協同組合は、酪農現場における暑熱ストレスの軽減と生乳生産量の安定化を目的とした、ドローン施工による「酪農施設暑熱対策緊急実証事業」のモデル施工として、宮城県内の6つの酪農家の牛舎で施工を実施。ドローンを活用した効率的な暑熱対策の有効性や、現場導入に向けた運用面を確認した。

宮城県酪は、組合員の酪農家が持続的に経営できるよう暑熱対策を強化するため、同事業を開始。ドローンを活用して牛舎の屋根面に耐久性のある遮熱剤を塗布することで、牛舎内温度の上昇を低下させ、夏場の生乳生産量の減少幅を抑えるとともに、繁殖成績の向上を目指す。
遮熱剤の塗布前には、施工面の洗浄が必要で、汚れを落とすことで、密着性と遮熱性能を最大限に発揮させ、耐用年数を高めることにもつながる。従来の屋根洗浄・遮熱剤塗布は、高所作業の際、足場設置が必要となり、作業者にとって危険で非効率な作業。また、長期間にわたる工期とコスト増も課題となっていた。
モデル施工時の洗浄の様子
こうした課題を解決するためにデザミスはスカイコードと業務提携契約を締結し、ケルヒャージャパンとスカイコードが共同開発した「空飛ぶ高圧洗浄機」を用いたドローンによる洗浄と遮熱剤塗布を行うサービスを提供。足場不要・非接触で安全に洗浄と塗布ができるほか、高所・傾斜面など従来困難だった場所にも施工が可能となる。
「U-motion」と連携し、遮熱効果を検証
暑熱材塗布後の様子
施工後の牛舎では、これまでの牛の採食時間や行動の変化を、牛の行動モニタリングシステム「U-motion」で暑熱対策による有効性を確認できる。6月に徳島県の酪農家で実施されたドローン施工では、U-motionを活用した効果検証が行われ、2024年と同等の気温環境下にもかかわらず、施工後に採食時間が約10%増加、横臥時間も微増するなど、牛がより過ごしやすい環境へ改善傾向が確認された。行動の変化は乳量へ影響するため、U-motionによる行動と乳量の関係を分析することで、経営判断に役立てることができる。
同事業は、ドローンを活用した暑熱対策が補助事業として初めて採択された取り組み。今回のモデル施工で得られた知見をもとに、宮城県酪とデザミスは、組合員の酪農家への導入拡大を進め、全国の酪農現場に向けた暑熱対策のモデル事例として発信する。
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