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【特殊報】果樹全般にチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で発生と加害を初めて確認 広島県2025年10月24日

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広島県西部農業技術指導所は、チュウゴクアミガサハゴロモの果樹全般(カンキツ、ブドウ、モモ、イチジク等)での発生と加害を県内で初めて確認。これを受けて、10月23日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第1号を発表した。

広島県西部農業技術指導所によると10月6日、広島県南東部のブドウとモモほ場で、ハゴロモ類の成虫・幼虫及び枝に産卵痕を確認。神戸植物防疫所に同定依頼したところ、チュウゴクアミガサハゴロモであると同定された。また、10月21、22日に行ったかんきつの発生予察巡回調査では、県内島しょ部の複数の地点で本種の成虫、産卵痕が確認された。

国内では、平成29年に大阪府で初めて確認され、これまでに全国で16都府県から病害虫発生予察特殊報が発出されている。

左から、写真1:レモンに寄生する成虫、写真2:ウンシュウミカン枝上の産卵痕(提供:広島県西部農業技術指導所)左から、写真1:レモンに寄生する成虫、写真2:ウンシュウミカン枝上の産卵痕
(提供:広島県西部農業技術指導所)

チュウゴクアミガサハゴロモはカメムシ目で、成虫の体長14~15mm。前翅は茶褐色~鉄さび色であり、前翅前縁中央に三角形の白斑が存在する(写真1)。幼虫は白色で、腹部から白い糸状の蝋物質の毛束が広がる。産卵痕は白い毛状の蝋物質で被覆される(写真2、3)。

写真3:ウンシュウミカンに寄生する成虫(提供:広島県西部農業技術指導所)写真3:ウンシュウミカンに寄生する成虫(提供:広島県西部農業技術指導所)

国内における年間発生世代数など、生態は不明な点が多い。

被害としては、成虫および幼虫が枝を吸汁。集団で吸汁すると排泄物により、すす病が発生する。成虫が枝の樹皮を剥いで産卵するため、細枝の枯死や樹勢の低下につながることがある。

同種は極めて広食性で、農作物ではリンゴ、ナシ、ウメ、モモ、スモモ、オウトウ、ブドウ、カンキツ、カキ、イチジク、ブルーベリー、オリーブ、キウイフルーツ、チャ、宿根アスター等での加害報告がある。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)10月現在、チュウゴクアミガサハゴロモに対する登録農薬はない。
(2)成虫、幼虫は見つけ次第捕殺する。産卵された枝は次年度以降の発生源となるため切除してほ場外に持ち出し、土中深くに埋めるなど適切に処分する。

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