スーパーの米価 前週から23円上昇し5kg4335円 過去最高値を更新2025年12月5日
農水省は12月5日、スーパー・量販店での米の販売価格を公表した。11月24日の週の平均価格は、前週の5kg4312円から23円上がり、同4335円となった。11月3日の週以来、過去最高値を更新した。取引関係者の間では「新米が動かない」「高騰で米離れ」との見方が有力だが、販売数量は微増した。
ブレンド米の価格も上昇
ブレンド米の平均販売価格は前週より92円上昇し、5kg3870円。銘柄米の平均販売価格は前週より5円上昇し、同4551円となった。
平均価格は6月以降、随意契約による政府備蓄米の流通により低下。8月以降は新米の出回りや随契備蓄米の販売がピーク時に比べ減少したことを背景に上昇し、9月以降は5kg4000円を上回る水準で推移。今回、最高値を更新した。
「米離れ」、統計では確認できず
販売数量については6月、7月は前年を上回る水準で推移。8月以降はピーク時に比べ低い水準が継続しているが、今回の調査では前週よりわずかに増え+3.8%となった。
取引関係者の間では「新米が動きが鈍い」という声が多いが、総務省の家計調査では10月の米の購入数量は1世帯当たり7940gで前年同月比103.8%と、9月に続き前年同月より多かった。農水省の「スーパーでの販売数量・価格の推移」でも総務省の「家計調査」でも、最新統計からは「米離れ」は確認できない。
スポット価格は下げ基調が定着し、「一部量販店で特売など値下げが始まった」(取引関係者)とされるが、政府統計にはまだ現れていない。
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