茶畑ソーラー営農型太陽光発電でバーチャルPPA契約 JA三井エナジーソリューションズ2025年10月29日
野村不動産と茶畑ソーラー合同会社は、茶畑ソーラー合同会社が静岡県内に設置を予定する営農型太陽光発電所1.8MW(DC)において、20年間のバーチャルPPA契約を締結した。茶畑ソーラー合同会社は、JA三井リースの100%子会社であるJA三井エナジーソリューションズ、農林中央金庫、株式会社流通サービス、TEA ENERGY株式会社の4社が出資し、8月に設立した特定目的会社。
事業概要図
茶畑ソーラー合同会社が静岡県内の茶畑で「営農」と「発電」を両立させた営農型太陽光発電所1.8MW(DC)を開発。野村不動産は、この発電所から創出された追加性のある再生可能エネルギー電力の環境価値をバーチャルPPA契約により全量購入する。
買い取り額の一部は営農委託報酬や農地賃借料として地域へ循環され、営農者の所得向上とともに、地域の農業基盤の維持・拡大につながる。
同事業は茶畑ソーラー合同会社としてPPA契約を締結する第一号案件で、野村不動産としては初のバーチャルPPA採用となる。
実際の生産現場
国内煎茶消費量の低下にともなう価格の下落、生産農家の高齢化や後継者不足の深刻化などを背景に、静岡県の茶産業は離農が加速しており、茶生産量の減少とともに耕作放棄地が拡大している。一方、抹茶は欧米を中心とした海外市場での健康志向の高まりと、日本の食文化への関心の高まりから需要が旺盛で、日本の茶産業の維持・拡大にとって重要な輸出産品となっている。
営農型太陽光発電設備を活用した碾茶被覆栽培
同事業では抹茶の原料である碾茶の栽培において必要な「遮光用の棚」として「営農型太陽光発電設備」を活用し、地域の農業と共存する形で「営農」と「発電」を両立する。また茶畑ソーラー合同会社に出資する4社が連携することで、碾茶の生産拡大から販路確保まで、営農者を一貫して支援する。
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