【注意報】りんご、もも、なし、かきに果樹カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2025年7月28日
山形県病害虫防除所は、りんご、もも、なし、かき等に果樹カメムシ類(クサギカメムシ・チャバネアオカメムシ)が県下全域で多発のおそれがあるとして、7月25日に令和7年度病害虫発生予察注意報第4号を発表した。

山形県病害虫防除所によると、県予察圃場(寒河江市)と水田農業研究所(鶴岡市)の予察灯におけるクサギカメムシ、チャバネアオカメムシの越冬世代成虫の誘殺数は多い。さらに、新成虫の発生が7月3半旬頃から認められ、7月4半旬の誘殺数が急増している(図1、2)。
7月後半の巡回調査(7月22~23日)の結果、5樹種(りんご、もも、西洋なし、日本なし、かき)のうち、西洋なしでは4地点中3地点(確認地点率の5か年平均:20%、前年:50%)。かきでは4地点中4地点(確認地点率の平年:2.5%、前年:25%)で被害果が確認されている(写真1)。また、西洋なしやかき以外においても、成幼虫の寄生や被害果、葉上における卵塊やふ化幼虫が広く確認されている(写真2)。
(提供:山形県病害虫防除所)
向こう1か月の天候は気温が高い予報。果樹カメムシ類の活動が活発となり果実の被害増加が懸念される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇気温や湿度の高い日に果樹カメムシ類の園内への飛来や吸汁加害が多くなる傾向がある。7月中旬頃から新成虫が発生し、密度が高まっているため園内を十分に見回り、樹上の寄生や被害果の発生に注意する。
〇園内で成幼虫の寄生や卵塊、被害果が確認される場合は、速やかに捕殺するとともに薬剤散布を行う。
〇台風の通過後に、園内に多飛来する場合があるので注意する。
〇薬剤の選定に当たっては「山形県農作物病害虫防除基準」を参照し、果樹カメムシ類に効果の高い剤で防除を実施する。なお、薬剤抵抗性出現を防止するため、同一系統の薬剤の連用を避ける。特に、合成ピレスロイド剤の総使用回数は2回以内とする。
重要な記事
最新の記事
-
令和7年秋の叙勲 西沢耕一元JA石川県中央会会長ら93人が受章(農協関係)2025年11月3日 -
シンとんぼ(166)食料・農業・農村基本計画(8)農業の技術進歩が鈍化2025年11月1日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(83)テトラゾリルオキシム【防除学習帖】第322回2025年11月1日 -
農薬の正しい使い方(56)細菌病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第322回2025年11月1日 -
酪農危機の打破に挑む 酪農家存続なくして酪農協なし 【広島県酪農協レポート・1】2025年10月31日 -
国産飼料でコスト削減 TMRと耕畜連携で 【広島県酪農協レポート・2】2025年10月31日 -
【北海道酪肉近大詰め】440万トンも基盤維持に課題、道東で相次ぐ工場増設2025年10月31日 -
米の1等比率は77.0% 9月30日現在2025年10月31日 -
2025肥料年度春肥 高度化成は4.3%値上げ2025年10月31日 -
クマ対策で機動隊派遣 自治体への財政支援など政府に申し入れ 自民PT2025年10月31日 -
(459)断食:修行から管理とビジネスへ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月31日 -
石川佳純が国産食材使用の手作り弁当を披露 ランチ会で全農職員と交流2025年10月31日 -
秋の果実王 旬の柿を堪能 福岡県産「太秋・富有柿フェア」開催 JA全農2025年10月31日 -
「和歌山県産みかんフェア」全農直営飲食店舗で開催 JA全農2025年10月31日 -
カゴメ、旭化成とコラボ「秋はスープで野菜をとろう!Xキャンペーン」実施 JA全農2025年10月31日 -
食べて知って東北応援「東北六県絆米セット」プレゼント JAタウン2025年10月31日 -
11月28、29日に農機フェアを開催 実演・特価品販売コーナーを新設 JAグループ岡山2025年10月31日 -
組合員・利用者に安心と満足の提供を 共済事務インストラクター全国交流集会を開催 JA共済連2025年10月31日 -
JA全農と共同開発 オリジナル製菓・製パン用米粉「笑みたわわ」新発売 富澤商店2025年10月31日 -
【スマート農業の風】(20)GAP管理や農家の出荷管理も絡めて活用2025年10月31日


































