備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
農林水産省は4月30日、政府備蓄米の第3回入札結果を公表した。
第3回入札は4月23日から25日に実施した。入札参加者は6事業者で落札数量は10万164t。落札率は99.97%とほぼ全量落札された。
落札価格は加重平均で税抜き60kg2万302円となった。税込みでは同2万1926円となった。
第3回で入札にかけられたのは全量23年産米だったため、落札価格が下がったとみられる。24年産米が入札にかけられた第1回入札では税込み同2万2914円と第3回にくらべて988円と約1000円高かった。
第3回入札からは卸売業者から地方中小卸売業者への玄米での販売もできるようにした。地方の中小の小売店にも備蓄米が届きやすくするためと農水省は説明している。
買戻し条件付きの政府備蓄米の売渡し数量は第3回までの合計で31万2296tとなった。落札した事業者数は合計で10事業者となっている。
農水省は1月に実施した生産者や小規模事業者への米の在庫調査で、JAなど集荷業者の集荷数量が前年産に比べて31万t減少しているとした。備蓄米の売渡数量を31万tとしたのは、この調査結果に基づく。
ただ、4月9日の石破総理の指示を受けて農水省は7月までは毎月、備蓄米の売渡しを実施することにしている。今後の売渡し数量は需給動向から判断することになるが、次回からは22年産米が売渡しの対象となる。
備蓄米の在庫量は91万tだったが、31万tを放出したため60万tとなっている。約1か月分の需要量だ。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日