【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 岩手県2025年7月16日
岩手県病害虫防除所は、水稲に斑点米カメムシ類が県下全域で多発のおそれがあるとして、7月15日に令和7年度病害虫発生予察注意報第4号を発表した。
岩手県病害虫防除所によると、基準圃場(北上市:イタリアンライグラス主体の雑草地)では、7月に入ってからアカスジカスミカメ成虫(写真1)やカスミカメムシ類幼虫の発生が急激に増加。アカスジカスミカメ成虫の発生(7月第1~3半旬:449頭)が、平年(同:32.3頭)の約14倍となっている(図1)
水田畦畔のすくい取り調査(7月前半、県内39地点)では、斑点米カメムシ類の発生圃場率は51.3%(平年48.6%)、平均捕獲虫数は13.5頭(平年8.4頭)で、いずれも平年を上回っている(図2)。
仙台管区気象台が7月10日に発表した向こう1か月の気温は、平年より高い予報。水田畦畔や雑草地では、斑点米カメムシ類の増殖が活発となる可能性が高い。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇県内の水稲の出穂期は平年より早まると予測されていることから(令和7年産岩手県内の水稲の
生育概況(7月10日現在速報)、岩手県農業普及技術課)、下記の対策を徹底する。
(1)水稲出穂期に本田内へ侵入するカメムシ類の密度を低下させるため、水稲の出穂15~10日前までに水田畦畔や雑草地、農道の除草を徹底する。
(2)適期に草刈りが実施された場合でも、出穂したイネ科雑草の刈残しがある圃場では、斑点米カ
メムシ類の発生圃場率・虫数が、刈残しがない圃場よりも多くなる傾向がある(図3)。そのため、刈残しが無いよう可能な限り行う。
(3)また、地域内にイネ科雑草が残されていると、カメムシ類の発生源となり近隣の圃場に侵入す
るので、草刈りは地域一斉に行う(写真2)。
(4)水田内雑草のノビエ、シズイ、ホタルイ類は、アカスジカスミカメの発生源となって被害を助
長するため、これら雑草がある圃場では水田内の除草を徹底する。
重要な記事
最新の記事
-
相対取引価格横ばい 60kg2万7613円 取引数量3.5万t過去最小2025年7月16日
-
【第46回農協人文化賞】楽しい活動モットー 女性枠・高知県農協理事 川井由紀氏2025年7月16日
-
【第46回農協人文化賞】一途に農に寄り添い 特別賞・茨城県・ひたちなか農協元専務 先﨑千尋氏2025年7月16日
-
【第46回農協人文化賞】"農の文化"次世代に 特別賞・千葉県八街市長 北村新司氏2025年7月16日
-
国内初 畜産分野のカーボンクレジット発行 JA鹿児島県経済連とEARTHSTORY2025年7月16日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 岩手県2025年7月16日
-
【注意報】りんごに褐斑病 県中南部で多発のおそれ 岩手県2025年7月16日
-
米の「5次問屋」どこに? 流通のせいで高騰? 小泉農相とドン・キホーテの意見を検証2025年7月16日
-
人工衛星データで水稲収穫量予測 農水省が実証研究で事業者募集2025年7月16日
-
「財源が」は「罪源だ」【小松泰信・地方の眼力】2025年7月16日
-
飲用牛乳 コスト指標作成で合意 地域差も考慮 農水省2025年7月16日
-
【JA人事】JAさくらんぼひがしね(山形県)松浦洋二組合長を再任(5月20日)2025年7月16日
-
持続的な食料システム普及に貢献する産品を表彰「FOOD SHIFT セレクション」募集開始 農水省2025年7月16日
-
全農オフィシャルアンバサダー石川佳純さんに県産農畜産物を贈呈 JA全農いわて2025年7月16日
-
「夏休み親子で体感!みやぎ お米の学校 バスツアー」参加者を募集 JA全農みやぎが協賛2025年7月16日
-
令和7年産シャインマスカット・ピオーネ旬入り宣言式 生育遅れも品質は良好 JA全農おおいた2025年7月16日
-
2025いわて純情むすめ認定式を開催 JA全農いわて2025年7月16日
-
九州の主産地から出荷 みずみずしく柔らかい「夏のアスパラガスフェア」開催 JA全農2025年7月16日
-
桃の名産地・韮崎市新府で出荷開始「はね桃」に大行列 JA梨北2025年7月16日
-
茨城県産「冷凍焼き芋」特価のキャンペーン実施中 JAタウン2025年7月16日