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【特殊報】ナシにフタモンマダラメイガ 県内で初めて確認 島根県2025年7月15日

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島根県病害虫防除所は、ナシにフタモンマダラメイガ(EuzopherabatangensisCaradja)を県内で初めて確認。これを受けて、7月14日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第1号を発表した。

図1:樹皮内の越冬繭、図2:老齢幼虫、図3:成虫、図4:粗皮の虫糞噴出(赤丸)(提供:島根県病害虫防除所)(提供:島根県病害虫防除所)

島根県病害虫防除所によると、4月に県東部のナシ(幸水)ほ場の樹皮下で、チョウ目と思われる繭を確認した(図1)。繭と幼虫(図2)を飼育し、羽化した成虫(図3)を農林水産省神戸植物防疫所に同定依頼したところ、5月28日に島根県のナシで未発生のフタモンマダラメイガと同定された。

国内のナシにおいては、1999年に三重県で初確認されて以降、愛知県、愛媛県、神奈川県、福島県、新潟県、山口県、静岡県および京都府において確認されている。

被害の特徴としては、幼虫が樹皮下の形成層を集中的に食害する。食害箇所からは黒褐色の虫糞が漏出し(図4)、めくると淡褐色の幼虫、白色の繭に包まれた蛹を確認できる。枝幹での被害が多く見られるが、激発すると樹勢を低下させる。また、ナシにおいては果実での被害も確認されている。

老齢幼虫は、体長13mm程度、体色は淡褐色、頭部は茶褐色を呈する(図2)。成虫は開張15mm程度、体色は紫褐色を呈し、2本の灰色波状横帯が特徴的(図3)。

3月頃から越冬世代幼虫が蛹化し、4月から5月にかけて枝幹の樹皮下から越冬世代成虫が羽化。その後、年3回から4回発生を繰り返し、10月以降に幼虫は枝幹の樹皮下で白色の繭を作って越冬を開始する(図1)。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)被害が著しい枝及び樹は伐採し、ほ場外に持ち出して深く埋設する。

(2)冬期に粗皮削りを行い、越冬幼虫を捕殺し、次世代の発生密度を低下させる。

(3)ナシにおける同種に対する薬剤は、フルベンジアミド水和剤が登録されている(表1)。耕種的・物理的防除と併せて行なうことで、防除効果は高くなる。

表1:ナシのフタモンマダラメイガ防除薬剤(7月現在)

(4)薬剤の使用に当たっては、農薬ラベルに記載の使用方法・注意事項を遵守する。

・その他
疑わしい症状が発生している場合は、島根県病害虫防除所 農業技術センター資源環境研究部病虫科(電話)0853-22-6772)へ連絡を。

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