農水省「環境負荷低減の見える化システム」JA全農の「担い手営農サポートシステム」と連携2025年10月28日
農林水産省の「環境負荷低減の見える化システム」は、JA全農の「担い手営農サポートシステム」と連携し10月27日から提供を始めた。
見える化システム
農水省は、生産者の環境負荷低減の取組が消費者に伝わるよう、「見える化」(みえるらべる)を推進している。このほど、みえるらべるの等級表示を自動での算定できる農水省の「環境負荷低減の見える化システム」は、クボタのKSAS(7月)、ウォーターセルのアグリノート(9月)に加え、JA全農の「担い手営農サポートシステム」(NEサポシステム)と連携した。
環境負荷低減の見える化システムは、農産物の生産段階における温室効果ガスの排出量と吸収量を算定し、等級と登録番号を自動で付与するもの。農水省が3月に開発し、営農管理アプリ等を通して算定者に使ってもらえるよう、6月から農業データ連携基盤(WAGRI)のAPIとして提供している。
見える化システムは、農林水産省の「農産物の環境負荷低減に関する評価・表示ガイドライン」に則り、「農産物の温室効果ガス簡易算定シート」を基に設計。営農管理アプリ等を見える化システムと連携することで、営農管理アプリ側で独自に算定ロジックを構築・搭載することなく、生産者の栽培情報を用いて、温室効果ガスの排出・吸収量と、地域の慣行栽培と比較した削減貢献率を算定できる。さらに、「見える化」の等級ラベル表示のために必要な算定結果の農水省への報告も、見える化システムと連携した営農管理アプリを通じて行える。
見える化システムに接続した営農管理アプリ等を利用する生産者等が、見える化システムを通じて農林水産省への報告を行う場合、従来の簡易算定シート(Excel)の記入及び農水省へのメール報告が不要となり、「みえるらべる」の使用に必要な登録番号の取得等の手続に要する時間の短縮や、算定シートを記入する負担の軽減など、利便性の向上が期待される。
新たに連携が始まった担い手営農サポートシステム(NEサポシステム)は、JAグループ職員による農家組合員への訪問活動を支援する訪問管理システム。見える化システムとAPI連携することで、米や野菜等23品目を対象とした「脱炭素見える化管理機能」が構築された。また、この機能を活用した最初の事例として、JA会津よつば稲作部会新鶴支部の特別栽培米が「みえるらべる」を取得した。
「脱炭素見える化管理機能」は、生産履歴簿などのデータを取得し、情報整理、農林水産省への報告までを一元管理することで、JAの生産部会や生産者における「みえるらべる」の取得を支援。全農は、JAへの本格普及に向けて、準備を進めている。
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