【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年4月28日
愛知県農業総合試験場は、ムギ類(小麦、六条大麦)に赤かび病が県内全域で多発のおそれがあるとして、4月25日に令和7年度病害虫発生予察注意報第1号を発表した。
愛知県農業総合試験場によると、2024年5月上旬の巡回調査での赤かび病の発生穂率は、過去10年で最も高かった。また、巡回調査では令和3年以降赤かび病の発生穂率が高い状況が続いており、
一次伝染源となる越年した病原菌の量は多いとしている。
感染に好適な気象条件とコムギが感染しやすい生育ステージ(開花期から10日間)が重なった時期があり、感染リスクが高まっていると考えられる。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)防除適期である開花を始めた時期から開花期までの間に防除を実施する。また、1回目(開花期)の防除から7~10日後に2回目の防除を実施する。
(2)さらに、ほ場における本病の発生状況を確認し、必要に応じて追加防除を行う。
(3)耐性菌の発生を防ぐため、DMI系統の薬剤の連用は避ける(FRACコード:3)。
◎かび毒について
同病原菌は、感染したムギの品質低下や減収の原因になるだけではなく、デオキシニバレノール(DON)やニバレノール(NIV)等のかび毒を発生させることがある。このため、麦類の生産段階(栽培、乾燥調製、貯蔵)において、赤かび病防除、赤かび病被害粒の選別等により、かび毒汚染の防止、低減を図ることが重要となる。
詳しくは、農林水産省が公開している「麦類のデオキシニバレノール、ニバレノール汚染の予防及び低減のための指針(令和5年3月14日公表)を参考とする。
重要な記事
最新の記事
-
米粉で地域振興 「ご当地米粉めん倶楽部」来年2月設立2025年12月15日 -
25年産米の収穫量746万8000t 前年より67万6000t増 農水省2025年12月15日 -
【年末年始の生乳廃棄回避】20日から農水省緊急支援 Jミルク業界挙げ臨戦態勢2025年12月15日 -
高温時代の米つくり 『現代農業』が32年ぶりに巻頭イネつくり特集 基本から再生二期作、多年草化まで2025年12月15日 -
「食品関連企業の海外展開に関するセミナー」開催 近畿地方発の取組を紹介 農水省2025年12月15日 -
食品関連企業の海外展開に関するセミナー 1月に名古屋市で開催 農水省2025年12月15日 -
【サステナ防除のすすめ】スマート農業の活用法(中)ドローン"功罪"見極め2025年12月15日 -
「虹コン」がクリスマスライブ配信 電話出演や年賀状など特典盛りだくさん JAタウン2025年12月15日 -
「ぬまづ茶 年末年始セール」JAふじ伊豆」で開催中 JAタウン2025年12月15日 -
「JA全農チビリンピック2025」横浜市で開催 アンガールズも登場2025年12月15日 -
【地域を診る】地域の農業・農村は誰が担っているのか 25年農林業センサスの読み方 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年12月15日 -
山梨県の民俗芸能「一之瀬高橋の春駒」東京で1回限りの特別公演 農協観光2025年12月15日 -
迫り来るインド起点の世界食糧危機【森島 賢・正義派の農政論】2025年12月15日 -
「NARO生育・収量予測ツール」イチゴ対応品種を10品種に拡大 農研機構2025年12月15日 -
プロ農家向け一輪管理機「KSX3シリーズ」を新発売 操作性と安全性を向上した新モデル3機種を展開 井関農機2025年12月15日 -
飛翔昆虫、歩行昆虫の異物混入リスクを包括管理 新ブランド「AiPics」始動 日本農薬2025年12月15日 -
中型コンバインに直進アシスト仕様の新型機 井関農機2025年12月15日 -
大型コンバイン「HJシリーズ」の新型機 軽労化と使いやすさ、生産性を向上 井関農機2025年12月15日 -
女性活躍推進企業として「えるぼし認定 2段階目/2つ星」を取得 マルトモ2025年12月15日 -
農家がAIを「右腕」にするワークショップ 愛知県西尾市で開催 SHIFT AI2025年12月15日


































