AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」クボタの実証農場でトマト養液栽培スマート実証に参画2022年7月12日
ルートレック・ネットワークスは、オープンイノベーションを活用したクボタの実証農場「Kubota Incubation Farm」におけるハウス栽培のスマート化の取り組みに参加。このほど、2021年のアスパラガス栽培のスマート化実証に続き、トマト栽培のスマート化実証にも「養液栽培の排液量の最小化と再利用」をテーマに参画することを発表した。
クボタインキュベーションファームに設置しているゼロアグリ
この取り組みは2021年7月に、クボタ、inaho、オプティム、ルートレック・ネットワークス、レグミン、関東甲信クボタの6社で始めた、ハウス栽培のスマート化に向けた実証実験。参画企業各社のロボットやAIなどを活用した自動化ソリューションを持ち寄ることで、潅水(水やり)、施肥、防除(病害虫の予防・駆除)、収穫など各栽培工程で収集するデータを相互利活用できる実証環境を構築し、新たなソリューションの開発をめざしている。
今回の実証では、ルートレックが開発した「ゼロアグリ」を活用。AIを用いた潅水施肥の自動化を行い、作物に必要な最小限の水と肥料を供給する潅水施肥システムで、農家の軽労化や栽培の最適化による農業経営の改善に加え、減肥による温室効果ガスの低減にも貢献する。
スマート化実証においてゼロアグリは、主にトマトの隔離培地による養液栽培における「排液量の最少化と再利用」の栽培モデルの実証を実施。養液栽培は、水管理の均一性と土壌病害の軽減が可能となる一方、培土中で保水しきれず発生する余剰排液分の資材消耗と、排液放流による水質汚濁などの環境破壊の問題が顕在化している。この余剰排液率の最少化とそれに対応した潅水・排液管理方法の確立をめざし、高騰する肥料コストの抑制や、発生した余剰排液の再利用による環境負荷軽減に取り組む。
クボタの実証農場「Kubota Incubation Farm」で。
左から、関東甲信クボタの後藤大悟氏、
ルートレック・ネットワークスの酒井和徳氏、同宮原隼人氏、
クボタ イノベーションセンターの萩本誠晃氏
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2025年7月8日
-
なぜ米がないのか? なぜ誰も怒らないのか? 令和の米騒動を考える2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【立憲民主党】「食農支払」で農地と農業者を守る 野田佳彦代表2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【自由民主党】別枠予算で農業を成長産業に 宮下一郎総合農林政策調査会長2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【日本共産党】価格保障・所得補償で家族農業守る 田村貴昭衆議院議員2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【れいわ新選組】農業予算倍増で所得補償・備蓄増を やはた愛議員2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】集落と農地 地域の要 営農事業部門・広島市農協組合長、広島県農協中央会会長 吉川清二氏2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】若者を育てる農協に 営農事業部門・北海道農協中央会前会長、常呂町農協前会長 小野寺俊幸氏2025年7月8日
-
小泉農相 随契米放出に「政策効果」 市場落ち着けば備蓄水準戻す2025年7月8日
-
トランプ政権の移民摘発 収穫できず腐る野菜「農家に大きな打撃」2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】常に農協、農家のため 営農事業部門・全農鳥取県本部上席主管 尾崎博章氏2025年7月8日
-
150年間受渡し不履行がなかった堂島米市場【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月8日
-
2025参院選・各党の農政公約まとめ2025年7月8日
-
米価 6週連続低下 3600円台に2025年7月8日
-
【JA人事】JA秋田しんせい(秋田県)佐藤茂良組合長を再任(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JA北九(福岡県) 新組合長に織田孝文氏(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAかながわ西湘(神奈川県)天野信一組合長を再任(6月26日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAえひめ中央(愛媛県)新理事長に武市佳久氏(6月24日)2025年7月8日
-
宇都宮市に刈払機を寄贈 みずほの自然の森公園へ感謝と地域貢献の一環 JA全農とちぎ2025年7月8日
-
岡山の農業を楽しく学ぶ 夏休み特別企画「食の学校2025」 JA全農おかやま2025年7月8日