農業と地域を守ってきた誇りを 「第46回農協人文化賞」表彰式・記念パーティー開く2025年7月7日
(一社)農協協会は7月4日、「農協運動の仲間達が贈る第46回農協人文化賞」の表彰式と記念パーティーを東京都内で開催した。JAグループ関係者ら約140人が参加し、受賞者の功績をたたえるとともに、参加者間で交流を深めた。
農協協会の村上光雄会長
農協協会の村上光雄会長が主催者を代表して開会のあいさつを行った。「今年は昭和100年、敗戦後80年の節目であり、国連による第2回目の国際協同組合年でもあるが、世界では対立と軍拡が進み、平和が脅かされている。こうした中でこそ、協同組合の理念である『協調と助け合い』を広く訴え、平和な社会の実現を目指すべきだ」と強調。同時に国内情勢について、「『令和のコメ騒動』の本質は長年の自民党農政の失策にあるにもかかわらず、JAが不当に責任を押し付けられている。農業と地域を守ってきたのはJAであり、その誇りを持って声を上げていかねばならない」と呼び掛けた。
谷口信和選考委員長
選考委員会を代表して、谷口信和選考委員長(東大名誉教授)は、「『農業人文化賞』の価値は高い。私自身も多くのことを教えられてきた」と述べ、受賞者が寄せた「座右の銘」を順不同で紹介。それぞれの言葉に込められた意味や教訓について語り、「人生や協同組合の精神にとっていかに重要か。『座右の銘』は一見シンプルでも深い意味を持ち、日々の小さな気づきや行動がやがて大きな成果につながる」と強調。最後に「ここで楽しく生きる」という言葉に触れ、「人生を肯定的に捉える姿勢の大切さに感銘を受けた」と締めくくった。
表彰式では、JAグループ全国連からの来賓によるあいさつも行われた。
JA全農の山田浩幹常務
JA全農の山田浩幹常務は、災害や資材コストの高止まりなど「農畜産物の持続的生産が懸念される状況が続いている」と指摘。経済事業部門の受賞者を紹介し、「JAが先頭に立ち、技術や経営手法を取り入れた地域振興の取り組みに、改めて敬意を表する。全農も営農継続を支えるため全力を尽くす」と述べた。
JA共済連の高橋一成専務
JA共済連の高橋一成専務は、共済事業部門の受賞者を紹介し、「共済事業の先導役としてリーダーシップを発揮され、JA共済大賞や特別優績表彰などの受賞歴を持ち、その功績が今回の受賞につながったものと確信する」と述べた。
農林中金の川島憲治常務執行役員
農林中金の川島憲治常務執行役員は、信用事業部門の受賞者について「『組合員・利用者ファースト』の姿勢を感じた。課題や悩みに真摯に向き合い、最善の解決策を提供しつつ、組織全体で実行されている」と述べ、同金庫の「つながり強化戦略」について「その理念を体現したもの」と評した。
JA厚生連の歸山好尚理事長
JA厚生連の歸山好尚理事長は、厚生事業部門受賞者の夏川周介氏が名誉院長を務める佐久総合病院の先駆的な取り組みに触れ、「厚生連の病院事業は物価高騰や診療報酬の伸び悩みにより厳しい経営状況にあるが、今後も地域・へき地医療の充実に努めていく」と述べた。
農協人文化賞の表彰
表彰式後、当日欠席した営農経済部門の球磨地域農協組合長・福田勝徳氏、一般文化部門のグリーンコープ生協連専務・片岡宏明氏以外の各受賞者が自らの体験を発表した。
体験発表の後には、受賞者やJA関係者による懇親会を実施。
懇親会では、農協協会の村上光雄会長が「農協人文化賞」の意義について「経営だけでなく、農協運動やその精神に重点を置いている。運動の輪を広げ、平和で持続可能な社会、農業のために一緒に頑張ろう」とあいさつした。
選考委員会の谷口信和委員長は、特別講演の「アンパンマン」の"正義"に触れ、「戦後の米国による日本への食糧援助は、その後に農産物を売るための援助であり、そこに正義はあったのか」と疑問を投げかけた。そのうえで、世界の食糧不足や日本の自給率低下について、「株式会社が最高の姿か。農協が中心を担う可能性もある。生物多様性を失う水田つぶしは合理的ではない」と指摘した。
JA全農の倉重徳也常務
JA全農の倉重徳也常務は「受賞者の功績に感銘を受けた。将来に不安を持つ若い職員もおり、希望と熱意を持った農協人へと次の世代に伝えたい」と来賓のあいさつを行った。

続いて、JA全農元副会長の萬代宣雄氏が、近年のJA全中や農林中金の問題に触れ、「末端の農家は不思議に思っており、説明責任を果たしてほしい。これ以上信頼を下げないよう全国連もしっかり頑張ってもらいたい」と苦言を呈しながら、乾杯の音頭をとった。
歓談ののち、蔵王酪農センターの冨士重夫理事長、受賞者の右田英訓にじ農協組合長、鯉渕学園の長谷川量平学園長、選考委員の猪野正子氏と菅野孝志氏がそれぞれあいさつ。農協協会理事の森島賢氏が中締めのあいさつを行った。
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