星槎大学招き「アンガーマネジメント」学ぶ パルシステム神奈川2025年8月25日
生活協同組合パルシステム神奈川は8月19日、新横浜本部に国際学園星槎(せいさ)大学(横浜市青葉区)から講師を招き、「アンガーマネジメント研修~認知行動療法の視点から考える~」を開催。専門的知見を持つ同大学との障害者雇用推進に向けた包括的連携協定に基づく初の研修が実現した。
豊富な経験を踏まえ論理を伝える平さん
講師を務めたのは、共生科学部教授の平雅夫さん。平さんはグループホームの運営に携わり、理論と実践経験を生かしながら、教育や福祉の現場で障害者を支援している。研修では、自身の思考や行動パターンを把握するための「認知行動療法」を活用し、感情をコントロールする手法を伝えた。
参加者は、怒りを感じる仕組みと原因を理解し、職場での事象を柔軟な気持ちで受け止める方法をワークショップなどで体験。「怒りを抑える」のではなく、自身の感情を客観的に捉えることで柔軟な対応につなげるスキルを学んだ。
ワークショップで感情の受け止めを体験
パルシステム神奈川と星槎大学は8月11日、障害者雇用推進に向けた包括的連携協定を締結。障害者雇用の際に支援を担当する職員へのメンタルケアなど、星槎大学での相談受け入れや教育、研修の実施を目的としている。
協定により、多様性を尊重し一人ひとりに合わせた学習環境を提供する星槎大学が、特別支援教育などのノウハウを生かしパルシステム神奈川の職員への教育、研修の機会を設け、両組織の県内地域連携の実績から実現。今回の研修は、協定による活動の一環として、初めて開かれた。
パルシステム神奈川では、配送センター倉庫業務や子会社が運営する就労継続支援B型事業所「ハートコープ湘南」で21人の障害者が働いており、協定によりこれからも活躍していけるよう、支援者のスキル向上につなげる。
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