【注意報】シロイチモジヨトウ 全道で多発に注意 北海道2025年8月25日
北海道病害虫防除所は、シロイチモジヨトウが全道で多発のおそれがあるとして、8月22日に令和7年度病害虫発生予察注意報第9号を発表した。

北海道病害虫防除所によると、長沼町・北斗市の予察ほ場に設置したシロイチモジヨトウのフェロモントラップに昨年より多い誘殺が確認(図1)。道央のねぎほ場、十勝地方のてんさいほ場では幼虫による加害が確認されている。
シロイチモジヨトウの幼虫は様々な作物を食害する広食性の害虫で、他府県ではねぎ、キャベツ、うり科野菜で被害が多く、国外ではてんさいでも重要害虫とされている。また、同種は休眠性を持たず低温耐性が低いため道内での露地越冬は困難とされていることから、発生は南方からの飛来によるものと考えられる。
(提供:北海道立総合研究機構)
シロイチモジヨトウの成虫は、体長約15mmで全体的に灰褐色。前翅には白色~黄褐色の斑紋を持つが(写真1)、斑紋は不鮮明なことが多い。卵は数十個が一塊となって葉に産み付けられ、灰褐色をした成虫の鱗毛によって薄く覆われる。
幼虫の体色は個体間差が顕著で淡緑色から黒紺色まで様々だが、中齢以降の幼虫の腹部側面に明瞭な白い線があることが特徴(写真2)。老齢幼虫の体長は30mm程度で、同じヤガ科のヨトウガ老齢幼虫よりも小さく見える。
札幌管区気象台が8月19日付で発表した3か月予報によると、9月の気温は平年より高い予報。シロイチモジヨトウの活動も活発になると予想される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)加害のおそれがある作物ではほ場の観察に努め、発生を確認したら薬剤が効きやすい若齢幼虫のうちに、速やかな防除を実施する。
(2)同種は過去に、カーバメート(RACコード:1A)、有機リン(同:1B)、ピレスロイド(同:3A)、ベンゾイル尿素(同:15)、最近では一部のジアミド剤(同:28)など、各種薬剤の感受性低下が報告されている。防除数日後に散布効果を確認して加害が止まらない場合は他系統薬剤を散布する。
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