【注意報】イネカメムシ 県中部、西部、東部地域で多発 群馬県2025年8月18日
群馬県農業技術センターは、イネにイネカメムシが県中部、西部、東部地域で多発していることから、8月7日に令和7年度病害虫発生予察注意報第2号を発表した。
(提供:群馬県農業技術センター)
群馬県農業技術センターによると、7月下旬の定期定点すくい取り調査におけるイネカメムシの捕獲状況は、前年同時期には捕獲されなかった県中部地域(前橋市)や西部地域(高崎市、藤岡市、富岡市)で捕獲があった(図2)。
前橋市では、前年は7月下旬までの期間において予察灯で1頭のみの確認だったが、今年は、すくい取り調査地点を含めて既に複数地点でイネカメムシを確認。安中市では、前年はイネカメムシの飛来が確認されなかったが、今年は飛来が確認された。また、富岡市では、予察灯への初誘殺が前年より1か月半、早くなった(図3)。太田市の7月下旬(早期水稲の出穂期)におけるすくい取り調査の捕獲数は137頭で、昨年の約14倍(図2)。
気象庁が7月31日に発表した関東甲信越地方の向こう1か月の気象予報および、7月22日発表の向こう3か月の気象予報はいずれも今後、イネカメムシが増加しやすい高温傾向となる見込み。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)薬剤防除を「2回」行う。液剤を用いる場合、1回目の防除適期は出穂期(不稔による減収防止)、2回目の防除適期は出穂期から8日後頃(斑点米発生防止)(図4)。
(2)液剤以外(粒剤等)を用いる場合は、液剤の防除適期の概ね3~4日前に散布する。
(3)なお、出穂前から多数の成虫が侵入している場合には、出穂前にも防除する。
◎防除上の留意点
(1)農薬の散布にあたっては使用基準を遵守し、他の作物等への飛散に十分注意するとともに、周囲の生産者、住民等への事前周知を徹底する。
(2)特にイネカメムシの防除薬剤は、周辺のミツバチに影響を及ぼす可能性があるため、養蜂農家への周知等、必要な被害軽減対策を講じること。
(3)液剤を散布する際は、イネの株元までかかるようにする。
(4)防除に使用する農薬については、各農業事務所または、各JA、農薬販売店等に問い合わせを。
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