室蘭工業大学と住友化学 ケミカルリサイクル技術で共同研究推進2020年3月6日
室蘭工業大学と住友化学は3月5日、廃プラスチックを化学的に分解し、プラスチックなどの石油化学製品の原料として再利用するケミカルリサイクル技術に関する共同研究を推進することを発表した。
廃プラスチックの環境への排出量や化石資源である石油利用による温室効果ガスの増加の問題が、世界的に差し迫った課題となっており、その解決策の一つとして、石油資源の代わりに廃プラスチックを原料として利用するケミカルリサイクル技術の社会実装が求められている。
こうした中、室蘭工業大学大学院工学研究科の上道芳夫名誉教授と神田康晴准教授が開発した、ゼオライト触媒を用いて廃プラスチックを任意のモノマーへ高選択率で分解する技術は、ケミカルリサイクルを効率的に実現する手法として注目されている。
共同研究では、この技術をベースに、室蘭工業大学は、より性能を高めたプラスチック分解触媒の開発を行い、住友化学は、これまで培ってきた触媒設計や化学プロセス設計といったコア技術を生かし、室蘭工業大学の研究開発をサポート。また、プラスチックの分解を最大限に促すためのプロセス技術の開発を担う。両者が相互に連携することで、廃プラスチックを石油化学原料へ効率的に分解するケミカルリサイクル技術の早期の確立をめざす。
室蘭工業大学はこれまで、「創造的な科学技術で夢をかたちに」の基本理念のもと、変革する時代と社会の要請に応え、グリーンケミストリーの視点からプラスチックリサイクル技術を開発。一方、住友化学は、ケミカルリサイクルの推進に向けて、オープンイノベーションを積極的に推進。同時に環境負荷低減技術に関する開発組織を今後新たに設置し、炭素循環技術や温室効果ガス排出削減技術など、社会課題を解決するソリューションの開発を加速させていく。
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