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特集:JA全国女性大会特集2018 農協があってよかった―女性が創る農協運動

2018.01.19 
農業6次産業化の旗手-3か所の直売所を拠り所に一覧へ

今村奈良臣・東京大学名誉教授 今から20年前の平成9年の秋に私は初めてJAひまわりを訪ねた。朝日農業賞の審査委員としてJAひまわりの農産物直売所ならびに百円市の活動を、農産物の生産、加工、そして販売にいたる姿をつぶさに調査させていただいた。直売所の建物はまだトタン張りの粗末なものであったが、買い求めに来る方々、そして加工や販売に熱意に充ちている女性組合員の方々の姿に感動を覚えた。
 もちろん、朝日農業賞の第1席に推薦し、翌、平成10年3月に朝日新聞社大講堂での表彰式の栄誉に輝いた。つまり、私が平成4年に全国に向かって初めて提起した「農業の6次産業化」(第1次産業×第2次産業×第3次産業=農業の6次産業化)を早くも実践に移していたのが、JAひまわり女性部であった。それまで朝日農業賞で6次産業化の実践事例を表彰したことがなく、多くの方々から高く評価され、こうした活動を全国に拡げるべきとの激励もいただいた。
 さて、先日再びJAひまわりを訪ねる機会があった。第63回JA全国女性大会へ向けての実践事例報告のための調査であった。

(写真)今村奈良臣・東京大学名誉教授

 

◆継続こそ力なり

 今回、JAひまわりを訪ねて改めて多くのことを学んだ。
 20年前の創業時のトタン張りの直売所は全く一変し、グリーンセンターという美しく、かつ清潔な店に変り、そのひろい中心部分を農産物直売センターが占めていることであった。そして販売されている農産物は、地域特産の野菜、米麦類はもちろん、多彩なバラ、菊などの花が咲き乱れるように並べられ、また多彩な地域特有の加工品などが所せましと展示されていた。
 このグリーンセンターは本店のある地区だけでなく、全支店単位に設置されており、生産者・組合員はもちろん、消費者にとっても心の拠り所なっているように思えた。

 

◆多彩な女性部活動

 JAひまわりの女性部長の榊原節子さんにも多くの話を聞くことができたが、それらは別稿の小川理恵さんの報告にゆずろう。
 地域特産の農産物加工の講習や研究会、健康を保つための多彩な踊りなどの会、バレーボールなどの運動、さらには子どもたちへの農業の教育、老人会などの敬老会あるいは多彩なたすけあいの会など多岐にわたっている。その活動には眼を見張るものがある。

 

◆JAの活力の源泉

 組合長、権田晃範さんは温厚であるが、しかし、(1)「弱肉強食」の路線は絶対にとらない、(2)家族農業を全力をあげて守る、(3)食の安全を常に追求する、(4)女性部はJAの求心力の原点である、(5)組合長は女性部をパートナーとしてJAひまわりの活性化を推進する、と述べておられた。
 また、総合企画部長の木藤昇一氏は、女性部の皆さんが、いつも元気に活力をもって活動できる舞台や装置(施設)を着実に整え、その活動の核心をJA全域にいかに及ぼすか、JAの活力の原点は女性部にある、と常々考えつつJAひまわりの将来像を描いてきている、と言っていた。
 このようなすぐれた指導者に恵まれたJAひまわり女性部の一層の躍進を祈ってやまない。
 
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