売上4.6%減少 外食産業の3月市場動向2015年4月28日
日本フードサービス協会は、会員社を対象とする外食産業市場動向調査平成27年3月度の集計結果をまとめた。
3月は、北日本を除いて比較的天候には恵まれたが、土曜日が祝日と重なり土曜日が前年より2日少なかったことなどから、客数が前年を下回った業種が多かった。ファミリーレストラン(FR)では客数が前年をしたまわった(99.1%)が、客単価の上昇(102.9%)し、売上げは102.0%と好調に推移した。
一方でファーストフード(FF)の洋風は、異物混入問題の影響からの回復が鈍く(売上げ90.0%)、外食全体の売上げを95.4%に下押しする結果となった。
また、昨年の消費増税前の駆け込み需要の反動で、複合商業施設の集客が鈍り、ショッピングセンターなどに出店する外食店の一部で客足に影響がみられたという。
業態別の動向は次の通り。
【ファーストフード】
全体売上げは、90.0%と4カ月連続で前年を下回った。とくに洋風は、新商品が好調な店もあったが、引き続き異物混入問題の影響が続き、売上げは80.4%と大きくマイナスとなった。
和風は、昨年4月以降、客数は厳しいものがあるが、客単価の上昇で売上げは100.9%となった。麺類は、新メニューの投入等で売上げは103.5%と堅調に推移。持ち帰り米飯・回転寿司は、土曜日が少ないこともあり売上げは94.7%と前年を下回った。
【ファミリーレストラン】
全体の売上げは102.0%と引き続き前年を上回っている。
【パブ・居酒屋】
全体に店舗の整理統合が進み、パブ・ビアホールは販促活動が奏功し売上げは前年を上回った(101.4%)が、居酒屋は客数・客単価ともに下がり、売上げも91.9%と前年を大きく下回った。
【ディナーレストラン】
客数はわずかに前年を下回ったが(99.9%)、新規出店と一部の高価格帯店の好調もあって売上げは102.0%と引き続き前年を上回って推移している。
【喫茶】
季節メニューなどで客単価が上昇し、売上げは103.7%と7カ月連続で前年を上回っている。
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