アスパラガス茎枯病に抵抗性をもつ遺伝子特定2017年6月12日
東北大学大学院生命科学研究科の菅野明准教授のグループは農研機構などと共同研究し、アスパラ茎枯病の抵抗性に関与する遺伝子群を特定したとこのほど発表した。これまで薬剤防除に頼っていた同病の抵抗性をもつアスパラガスの品種育成に貢献すると期待される。
アスパラガス茎枯病は現在、抵抗性の品種が食用アスパラガスになく、薬剤防除に頼っている。同病は西南暖地の露地栽培を壊滅状態に追い込んだ難防除病害。
今回、食用アスパラガスの近縁種で、日本固有種のハマタマボウキ(九州北部の砂浜に自生し、アスパラガスと容易に交雑可能)が、同病の抵抗性を持っていることがわかった。菅野准教授らは、これを用い、茎枯病抵抗性に関与する遺伝子群を特定した。
この研究で世界初の茎枯病抵抗性アスパラガス品種の育成への貢献が期待されている。また、抵抗性をもつ品種が育成された場合、現在使われている殺菌剤の使用回数を減らすことができ、国産アスパラガスの生産コストと生産労力を劇的に削減できる可能性がある。
菅野准教授らのグループは、農研機構、香川県農業試験場、九州大学大学院農学研究院、九州大学熱帯農学研究センターと共同開発した。
(写真)自生するハマタマボウキ「東北大学大学院生命科学研究科 菅野明 准教授提供」
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