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農業分野で世界初のJCMクレジット発行へ前進 ヤンマー2025年6月16日

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ヤンマーホールディングスのグループ会社であるヤンマーアグリ株式会社と現地法人Yanmar Philippines Corporation(以下、ヤンマーフィリピン)は、株式会社フェイガーと連携してフィリピン・ルソン島で実施中の二国間クレジット制度(JCM※1)プロジェクトにおいて、プロジェクト設計文書および初回モニタリングレポートをJCM事務局に提出した。農業分野でのコンプライアンス・クレジット発行に向け、大きな一歩となる。

同プロジェクトに関わるフィリピンの生産者同プロジェクトに関わるフィリピンの生産者

JCM(Joint Crediting Mechanism)は、日本と開発途上国が協力して温室効果ガスの排出削減に取り組み、その成果を両国の削減目標(NDC)に活用する制度。JCMクレジットは、プロジェクト設計文書とモニタリングレポートが審査を経て承認されることで発行される。今回の提出はその前提となる重要なプロセスであり、農業分野における世界初のコンプライアンス・クレジット発行に向けて前進した形だ。

同プロジェクトでは、フィリピンの水田において、AWD(Alternate Wetting and Drying=間断かんがい)※2という節水型の水管理技術を導入。連続的な湛水状態に比べ、土壌に酸素を供給することでメタン生成菌の活動を抑え、温室効果ガスの排出を削減することを目的としている。
この取り組みは、2024年6月に発表されたもので、ヤンマーグループの農業機械・農業ソリューションと、フェイガーの水稲栽培技術、日本での実績を融合し、フィリピン稲研究所(PhilRice)との共同研究も実施。現地での適応性検証や実証研究を進めている。

これまでに、ヤンマーアグリ、ヤンマーフィリピン、フェイガーの3社は、現地農家や地方自治体、フィリピン政府機関と協力し、AWDの導入支援、データ計測、インセンティブ設計などを進めてきた。
今後も両国政府や農業関係者と連携し、JCMクレジットの発行に加え、AWDに限らない包括的な水稲栽培支援を通じて、収量向上と地域の食料安全保障、持続可能な農業の実現を目指す。
また、この取り組みを脱炭素分野における国際連携モデルとすることで、将来的には他地域・他国への展開も見据えている。

※1
日本と途上国が連携して排出削減プロジェクトを行い、その成果を両国のNDC(温室効果ガス削減目標)に算入できる制度。

※2
水田を一定期間乾燥させることでメタン排出を抑制する水管理技術。連続湛水に比べ、水使用量やポンプ使用による燃料消費も削減され、気候変動対策として注目されている。

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