ムーンショット型研究開発でプロジェクトマネージャー公募 生研支援センター2020年5月13日
生物系特定産業技術支援センター(生研支援センター)は、ムーンショット型研究開発制度に基づき、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)で決定されたムーンショット目標5「2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出」を実現するため、研究開発全体の責任者であるプログラムディレクター(PD)のもと研究開発プロジェクトを統括するプロジェクトマネージャー(PM)の公募を開始した。
「ムーンショット目標5」がターゲットとするエリアとビジョン
ムーンショット型研究開発制度は、"困難だが実現すれば大きなインパクトが期待される挑戦的な研究開発(ムーンショット)"を推進するため、日本発の破壊的イノベーションの創出をめざし、関係省庁が一体となって推進する新たな制度。同事業のプログラムディレクターは、すでに公募により東京農工大学学長の千葉一裕氏が決定している。
同センターは、この事業実施のために必要となるプログラムディレクターの候補者の募集を開始した。概要は次のとおり。
▽公募期間:5月11日から7月20日12時まで
▽公募の詳細:生研支援センターのホームページ参照
ムーンショット目標5は、「2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料産業を創出」をめざすもので、次の3つをターゲットに挙げている。
▽2050年までに、微生物や昆虫などの生物機能をフル活用し、完全資源循環型の食料生産システムを開発する。
▽2050年までに、食料のムダを無くし、健康・環境に配慮した合理的な食料消費を促す解決法を開発する。
▽2030年までに、上記システムのプロトタイプを開発・実証するとともに、倫理的・法的・社会的(ELSI)な議論を並行的に進めることにより、2050年までにグローバルに普及させる。
ムーンショットがめざす社会は次の3つをイメージしている。
▽地球規模でムリのない食料生産システムを構築し、有限な地球資源の循環利用や自然循環的な炭素隔離・貯留を図ることにより、世界的な人口増加に対応するとともに地球環境の保全に貢献する。
▽食品ロスをなくし、ムダのない食料消費社会を実現する。
▽人工的物質に依存しない、地球本来の生物・自然循環が円滑に機能する社会を実現する。
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