【特殊報】ブロッコリーの黒すす症状 県内で初めて確認 愛知県2025年7月3日
愛知県農業総合試験場は、東三河地域で、ブロッコリー黒すす病が多発していることから、7月2日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第3号を発表した。
愛知県農業総合試験場によると、2023年頃から、東三河地域のブロッコリー栽培ほ場で、葉に黒褐色の斑点を生じ花蕾が黒褐色に腐敗する、ブロッコリー黒すす病が多発生している。愛知県では、同病の病原菌としてはA.brassicicolaが以前から確認されていた。
2024年12月、農業総合試験場で病斑部から病原を分離培養したところ、形態的特徴がA.brassicicolaとは異なるAlternaria属菌を高頻度で検出。それらの形態観察及び遺伝子診断等を行ったところA.japonicaだった。
同菌をブロッコリー苗に接種したところ上記病徴が再現された。A.japonicaによるブロッコリーの黒すす症状は県内で初確認となる。
全国の確認状況としては、令和7年度日本植物病理学会大会で、徳島県での発生が報告。同県から病原追加が提案されている。
◎病徴と被害
(提供:愛知県農業総合試験場)
(1)葉では黒色の小斑点を生じ、のちに病斑が拡大して黒褐色の斑点から輪紋となり、周辺は黄変する(写真1)。
(2)花蕾は黒色の小斑点を生じ、のちに黒褐色に腐敗する。病斑部には黒色のかびが生じるため、商品価値を失う(写真2)。
(提供:愛知県農業総合試験場)
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)育苗中は高温多湿を避け、発病株は早期に処分する。
(2)収穫後の残渣は本病の伝染源となるため、ほ場外に持ち出し適切に処分する。
(3)農業総合試験場による薬剤感受性検定の結果、QoI剤とSDHI剤の感受性が低い菌株を確認している。
(提供:愛知県農業総合試験場)
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