ジビエ元年 家庭で作れるジビエ料理コンテスト 天池さんが農林水産大臣賞2017年1月18日
国産ジビエ流通規格検討協議会は1月17日、東京都内で「第1回ジビエ料理コンテスト」の上位入賞者5人を発表した。飲食店などに従事するプロの料理人を対象としたコンテストで、160のレシピの応募があり、50が入賞した。
コンテストは「プロが教える、家庭で作れるジビエ料理」がテーマ。ジェイアール東日本フードビジネス(株)が経営するベックスコーヒーショップなど60店舗では、今年度ジビエを使った料理が2万食販売されるなど認知が広がっている。
農林水産大臣賞に輝いたのは天池大造氏の猪肉で切り餅を包んで揚げた「猪舞(ししまい)ふりっと(猪肉のグージョネットフライ)」。天池氏はこれまで様々な料理の経験を積み、現在は創作料理を手掛けているという。レシピ作成に1か月ほどかけた。「レシピの構想が終わった後、家庭の調理器具や調味料でも作れるよう、落とし込むところに時間がかかった」と話した。
他の受賞者も、ワインの勉強をしたり中華の技法と日本の調味料でアレンジしたり工夫を凝らした(各入賞者は文末)。
コンテストは平成28年農林水産省「鳥獣利活用推進支援事業」の一環。礒崎陽輔農林水産副大臣は挨拶で「シカやイノシシなどを地域の資源ととらえ、ジビエとして活用する前向きな動きが全国でみられる。農水省としても、本年をジビエ元年としたい」と語った。
主催の国産ジビエ流通規格検討協議会の藤木徳彦会長は、「ジビエが"ブーム"で終わらず、食文化として定着してほしい。次の目標は家庭での利活用。トレーサビリティなど小売への整理をしていきたい」と次の目標を語った。
入賞した50のレシピはホームページで公開されるほか、レシピ集としてもまとめられる予定。
〇上位入賞者(敬称略)
最優秀賞シカ部門:更井亮介「鹿すじ肉の肉じゃがクロケット」
最優秀賞イノシシ部門:畑中亮一「イノシシ肉のカイエット」
優秀賞:磯村悠介「シシ巻き玉子(指蘇ノ儀)」
優秀賞:岡田三郎「鹿肉のにんにく辛味噌炒め 熱油仕立て」
(写真)入賞者5名、右から2番目が農林水産大臣賞を受賞した天池氏。入賞者らの料理
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(148)-改正食料・農業・農村基本法(34)-2025年6月28日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(65)【防除学習帖】第304回2025年6月28日
-
農薬の正しい使い方(38)【今さら聞けない営農情報】第304回2025年6月28日
-
【特殊報】ウメにクビアカツヤカミキリによる被害 県内で初めて確認 三重県2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(1)2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(2)2025年6月27日
-
大人の食育を推進 官民連携食育プラットフォームが設立総会 農水省2025年6月27日
-
全農 備蓄米 出荷済み20万t超える 進度率7割2025年6月27日
-
食品ロス 国民1人当たり37kg 3万1800円損失 2023年度2025年6月27日
-
5月の米の家庭内消費、前年同月比で減少幅拡大 米価高騰が消費冷ます 米穀機構2025年6月27日
-
(441)「とんかつ」はなぜ各国で愛されているのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月27日
-
【JA人事】JA松山市(愛媛県)阿部和孝組合長を再任(6月20日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAめぐみの(岐阜県) 新組合長に渡邉健彦氏2025年6月27日
-
【JA人事】JA木曽(長野県)新組合長に亀子宗樹氏(5月29日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAおちいまばり(愛媛県)渡部浩忠理事長を再任(6月25日)2025年6月27日
-
【JA人事】JA仙台(宮城県)藤澤和明組合長を再任2025年6月27日
-
果樹王国和歌山から旬を届ける「みのりみのるマルシェ」東京・大阪で開催 JA全農2025年6月27日
-
伊藤園と共同開発「ニッポンエール 栃木県産にっこり梨SODA」新発売 JA全農2025年6月27日
-
【役員人事】農協観光(7月1日付)2025年6月27日
-
【生乳需給で中酪要請】酪農9700戸割れ 家族経営支援に重点、離農高止まりに危機感2025年6月27日