機能性表示食品に大きな伸び 市場調査2017年5月16日
(株)富士経済はこのほど、機能性表示食品、特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品の3つの国内市場を調査した。
機能性表示食品の制度は2015年に開始し、同年に301億円、16年見込みは1042億円と市場は拡大している。これまで機能性表示食品の展開が少なかった菓子や果実・野菜飲料からも新商品が販売されるなど、新たな食品カテゴリーとの組み合わせが需要獲得につながっていると富士経済は分析している。
なお、トクホでは15年に3820億円、16年見込みで3917億円、17年予測では3963億円の市場となっており、栄養機能食品では15年が1114億円、16年見込みで1117億円、17年予測で1146億円の市場となっている。
トクホは3つの中で最も市場が大きく、その中でもドリンク類が6割以上を占めている。特に無糖茶料の好調がつづいており、ドリンク類を中心にさらに市場は拡大していくとみられている。
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富士経済では特に注目の市場として、整腸効果や生活習慣予防、アイケア(ブルーベリー配合などの商品で視覚改善作用が期待される商品)をあげている。
整腸効果は乳製品を中心に食物繊維やオリゴ糖、プルーン、アロエなどの整腸効果が期待される成分がふくまれた商品が対象。機能性表示食品では既存商品にくわえ、多数の新商品が販売されたことから、2015年に52億円だった市場が16年見込みでは244億円、17予測では297億円と大幅な拡大が見込まれる。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病対策として、血糖値改善などを訴求する商品が増えている。トクホ、機能性表示食品ではともにドリンク類が中心となっている。3つの市場全体でで2015年に1933億円が16年見込みで2250億円、17年予測で2358億円となっている。
アイケアではトクホの商品は販売されていない。栄養機能食品が市場をけん引してきたが、2015年に販売されたファンケルの「えんきん」などが好調で機能性表示食品も需要が増加している。
機能性表示食品は事業者の責任において科学的根拠に基づいて機能性を表示した食品。トクホは健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められ、国が審査し、食品ごとに消費者庁長官が許可したもの。個別に許可した食品、栄養機能食品は1日に必要なビタミンなどの栄養成分が不足しがちなとき、補給や補完に利用できる食品で、国の定めた表現で機能性を表示するもの。
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