【注意報】てんさいの褐斑病が早発 早めの防除開始を 北海道2025年7月2日
北海道病害虫防除所は、てんさいの褐斑病の初発が平年より早く確認されていることから、7月1日に令和7年度病害虫発生予察注意報第4号を発表した。
北海道病害虫防除所によると、てんさいの褐斑病の初発が平年より早く確認されている。同病は2024年も全道で多発しており、一次伝染源が多く存在していると推測。同病の防除では、遅くとも初発直後までに薬剤散布を開始することが必要で、その後も、小麦の収穫作業等により防除作業が先送りになるなど、薬剤の散布間隔が開きすぎないよう計画的な防除を継続する必要がある。
◎注意報発令の根拠
(1)予察ほにおける褐斑病の初発は、抵抗性"やや強"品種「ライエン」で、長沼町6月25日(平年:7月9日)、訓子府町6月30日(平年:7月10日)と平年より早かった。
(2)同病の一次伝染源は前年の罹病残渣から飛散する分生子と考えられており、全道各地で前年の多発生により一次伝染源は多いと推測される。
(3)同病は高温多湿条件で多発する。6月26日発表の1か月予報では向こう1か月の気温は平年より高い確率が80%、降水量は平年並と予報されている。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)同病による減収被害を回避するには、遅くとも初発直後までに散布を開始する必要がある。散布開始にあたっては、地域での発生や発生予察情報を参考にし、計画した散布時期以前に発病が確認された場合には直ちに薬剤散布を開始する。
(2)抵抗性"強"以上品種の散布間隔は、マンゼブ剤では14日間隔、銅水和剤および硫黄銅水和剤では7日間隔とする。"やや強"以下品種の散布間隔は、マンゼブ剤を14日間隔、高温多湿条件となった場合は10日以下とする。
(3)QoI剤耐性菌の発生が広範囲に確認されているため、褐斑病に対する防除薬剤として、QoI剤(アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン)は使用しない。
(4)DMI剤(ジフェノコナゾール、テブコナゾール、フェンブコナゾール、テトラコナゾール)およびカスガマイシン剤耐性菌が全道各地で発生しているため、混合剤も含めこれら系統薬剤の使用回数を可能な限り低減する。
(5)チオファネートメチル剤に対する耐性菌の発生が道内で確認されているため、上記(3)(4)も含め、薬剤の選択には特に注意する。
(6)同病に罹病しやすい品種が栽培されている地域では本病の発生推移に注意する。
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