いもち病に強く直播栽培に適した「えみのあき」2013年9月20日
農研機構東北農業研究センターは、短稈で倒れにくく、直播栽培に適し、いもち病への抵抗性が"極強"でしかも低コストで生産できる良食味米新品種「えみのあき」を育成した。
米の消費が低迷する中で、中食・外食向けの良食味・低コストな業務用米の需要ニーズは高いといえる。低価格の業務用米を生産するには、直播栽培など低コスト栽培に取組む必要がある。こうしたニーズに応える東北農業研究センターが育成した直播向き多収・良食味品種「萌えみのり」の普及が進んできていたが、いもち病に強くないため、いもち病常発地域では栽培が難しいという問題があった。
そこで、いもち病抵抗性を改良し、直播向き品種の育成を目的に、いもち病抵抗性“極強”の中部111号(みねはるか)に、萌えみのりを交配し、新品種である「えみのあき」が育成された。
「えみのあき」は、いもち病に強いだけではなく、短稈で倒れにくく、直播栽培に適した品種といえる。東北や北陸地域での直播栽培やいもち病常発地域での移植栽培にも適している。
食味は、あきたこまちやひとめぼれと同等。出穂期・成熟期はひとめぼれ並で、東北地域では“中生の晩”熟期。精玄米収量は直播栽培ではひとめぼれより多収で、移植栽培ではひとめぼれと同程度だという。
現在、新潟県と秋田県の一部地域で試験栽培が行われており、新潟県では平成26年に5haの作付けが見込まれている。

【種苗の入手に関する問い合わせ】
農研機構東北農業研究センター企画管理部業務推進室運営チーム
TEL:019-643-3443
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【利用許諾契約に関する問い合わせ】
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