スイーツ市場1兆3377億円を富士経済が調査2015年7月10日
(株)富士経済は、コンビニや駅ナカなどを対象としたスイーツ市場の調査結果を「スイーツ市場のチャネル別需要分析調査2015」にまとめた。
国内の量販店、コンビニ、百貨店、駅ナカ・駅ビル、空港、高速道路SA・PAの6市場を対象としたスイーツ市場の調査結果をまとめたもの。併せて、チェーンや個人洋菓子店、外資チェーンにおけるスイーツ市場などの調査も行った。
これからスイーツ市場をより拡大させるには、消費者が何を買うかに加えて、催事イベントや土産、希少性などの消費を喚起するような後押しが必要になると指摘している。
<調査結果の概要>
○国内6市場のスイーツ市場(小売べース)
2014年:1兆3170億円、2015年見込:1兆3377億円、昨年比:101.6%
2015年の市場は量販店、コンビニ、百貨店、駅ナカ・駅ビル、空港がプラスになり、前年比1.6%の売上が見込まれる。
・量販店はロングセラー商品を中心に堅調に伸びている。
・コンビニは店舗数増加と共に伸びている。上位チェーンは「女性」「プレミアム」などのキーワードで商品開発を行っている。
・百貨店は手土産需要を主に、希少性の高い製品の展開が増えた。
・空港は訪日観光客向けの商品が伸びている。
・駅ナカ・駅ビルは北陸新幹線の開業で土産需要が好調だ。
・高速道路SA・PAの施設数は増加しているが、高速道路利用が減少しているためマイナスの見込み。
○洋菓子店の国内市場
2014年:2793億円、2015年見込:2806億円、昨年比:100.5%
・個人店は後継者不足や原材料費高騰により店舗数が年々減少している。
・チェーン店はショッピングモールなど集客力の高い施設へ積極的に出店した。さらに不採算店舗を閉鎖することによって採算性を高めている。
○外食チェーンの国内市場
2014年:755億円、2015年見込:770億円、昨年比:102.0%
・学食チェーンではコーヒーショップの新規参入によりコーヒーショップ市場の注目度が高まっている。
・ファミリーレストランでは、アサイーなどを使った新寄性の高いメニューも投入されている。
<注目市場>
○コンビニのシュー(小売)
2014年:392億円、2015年見込:405億円、昨年比:103.3%
シュークリームは売れ筋商品であるため、メーカーの注力度が高く、商品自体の品質が上がっている。専門店と同等の品質が気軽に購入できるため、仕事帰りの需要も拡大している。また、コンビニ利用者層が主婦や高齢者にも広がったことでファミリー向けの商品開発が進んだ。
○百貨店のその他焼菓子・半生菓子(小売)
2014年:1519億円、2015年見込:1526億円、昨年比:100.5%
円安により原材料が高騰したことで、ロス率の低い焼菓子・半生菓子に注力するメーカーが見られた。
法人ギフト需要が落ち込んだが、手土産などの需要が増加した。2015年も小包装商品などを中心に堅調な伸びが見込まれる。
○駅ナカ・駅ビルのケーキ類(小売)
2014年:235億円、2015年見込:241億円、昨年比:102.6%
テイクアウト専門店が通勤客やファミリー層の需要を獲得した。また催事などで地方有名店の限定商品が販売されるケースもあった。
消費税増税の影響から平日の売上が減少したものの、主要駅を中心に前年比プラスとなった。
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