【年頭あいさつ2022】農林中央金庫代表理事理事長 奥和登2022年1月1日
奥 和登農林中央金庫代表理事理事長
謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
平素は、当金庫・JAバンクの運営に格別のご支援・ご協力をいただきまして、厚く御礼申しあげます。
新型コロナウィルス感染症については、新型の変異株の発生などもあり、引き続き予断を許さない状況にあり、足元の米価下落を含め、農林水産業や食のバリューチェーンへの影響は依然として大きく、長期化していると認識しております。影響を受けられている組合員・利用者、系統役職員の皆様に対しまして、心からお見舞い申しあげるとともに、JAバンクとして万全の対応を実施してまいります。
足元のJAバンクの取り組みといたしましては、次期3カ年の「JAバンク中期戦略(2022~2024年度)」を策定いたしました。「農業・くらし・地域」それぞれの持続性確保に向けた課題に対して、「JAバンクならではの金融仲介機能」の発揮を目指します。具体的には、ステークホルダーの立場に立って、貸出等を中心とした資金供給・融通に加え、相談・助言・ソリューション提供等の課題解決型コンサル機能を、JAの総合事業の中で発揮していきます。
農業の領域では、持続可能な農業の実現に向けて、農業者所得の向上の実現を目指します。そのために幅広い農業者の成長ステージに応じた資金供給と多様な農業の担い手へのコンサルティングに取り組みます。また、食農関連企業等との投融資取引の拡大を通じて、バリューチェーンの確立・強化に取り組みます。
くらしの領域では、組合員・利用者の豊かな暮らし実現を目指します。将来の夢や希望する生き方からなるライフプランの実現に向けて、新型コロナによる社会の変化を受け、デジタルサービスの活用も進めながら、一人ひとりの資産状況・ニーズ等に寄り添った提案活動等に取り組みます。
地域の領域では、地域共生社会の実現を目指します。行政・地域関係者等との連携を強化し、地域固有の課題やニーズに向き合ってまいります。また、都市と農村の交流や、エネルギーの地産地消、JA店舗の防災拠点等への活用も進めていきます。
そのための土台となる部分として、JA自身が「将来にわたる持続性・健全性」を確保していくことが必要であり、全国のJAにおける徹底的な業務効率化や、デジタルサービスの活用について、組合員・利用者目線で取り組んでまいります。
農業・くらし・地域の持続性を確保していくのはJAバンクの使命とも言えますが、農業・くらし・地域の形が異なるなかでは、JAの実情に応じた創意工夫ある取り組みが必要です。そのため、各領域でJAが中長期的に目指す姿を設定いただき、その内容に応じて信農連さんとも連携のうえ、当金庫はインフラやプログラムの提供などを通じてサポートしてまいります。
最後に、皆様方のより一層のご理解・ご協力をお願い申しあげるとともに、今年一年のご健勝とご繁栄をお祈り申しあげ、新年の挨拶とさせていただきます。
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