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JAの活動:今村奈良臣のいまJAに望むこと

【今村奈良臣のいまJAに望むこと】第82回 JA-IT研究会第50回記念公開研究会の紹介と講話ならびに討議2019年4月6日

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今村奈良臣・東京大学名誉教授

記念講演 Ⅲ
「協同組合の『かたち」と『こころ』」
農林年金基金 理事長 松岡公明

 

 松岡氏は、次に農協はいかにあるべきかを問題提起する。次の一言から説き始めた。
「協同組合には大切な原則がある。但し教科書は組合員である」(佐藤幸雄・元余目農協組合長)。そして次のように続けた。
 佐藤氏は常に「農協とは」を問い続けてきた。その答えが上記の言葉に集約されている。「どんな小さなことでも頑固に組合員の立場にこだわり、協同活動を仕組んでいけば必ず道は開け、困ったときは組合員に相談すれば組合員が知恵を出してくれる」と語る。問題や困難にぶつかったとき、農協の役職員だけで悩むのではなく、組合員とともに悩み、ともに議論し、ともに解決の糸口を見出していくという協同組合哲学が基本である。
 一方で、「農協役職員は、ともすれば組合員の要求だからといってワガママな要求まで聞き、あるいは組合員がやるべき筋合いのものまで農協が請け負ってはならない。そうした組合員の声に迎合することは結果として組合員の結集を弱める」という請け負い主義の危険性を指摘している。組合員の声は尊重しながらも、その主体性のあり方、自主性のもち方について協同組合の本質を突いていると考えている。

 ついで、「地域農業・JAのビジョン」について熱弁を振るった。その核心部分を紹介しよう。
 第1 変革の時代にあって「自分の考えがない」「自分の夢がない、語れない」ということでいいのか?
 第2 「ビジョンなき民は滅ぶ」という。
 第3 ビジョンは「羅針盤」である。
 第4 「10年後の地域農業・JAの将来像を明快かつ大胆に描く。
 そのための「ビジョンの構成ポイント」は何か。
 (1) 想像性:将来あるべき姿が描かれていること
 (2) 希望:組合員が本当に望むことが描かれていること
 (3) 実現性:現実的で実現可能であること
 (4) 焦点の明確性:何が重要で、緊急な課題なのか、はっきりしていること
 (5) 柔軟性:色々な変化に対応して存続し続けること
 (6) 伝えやすさ:誰にでも判りやすく、3分以内で説明ができること
 (7) 価値観:未来志向の農業哲学やJAの経営理念がはっきりしていること

 

 そのうえで、次の5点にくれぐれも留意して行うことが重要であると指摘した。
 (1) ビジョンで打ち出す戦略は、集落・地域の共通言語になり、組合員の気持ちを束ねる接着剤の役割を果たすものでなければならない
 (2) 「同じ船に乗っている意識」を醸成するためには、同じ夢=組織や地域の大目標を追求しているという一体感がなければならない
 (3) ビジョン自体には実効性が担保されていない。ビジョンや戦略を正しくやり抜く主体はあくまでも実際に実践を担う現場であり、現場こそが改革と価値を生み出す。「現場こそがエンジン」である。
 (4) 分かりやすいビジョンの合言葉(「家庭料理の技が島の先端産業」徳之島)
 (5) 5つの連鎖(価値連鎖、時間連鎖、情報連鎖、戦略連鎖、マインド連鎖)の重要性について常に配慮すべし。

 

本シリーズの記事一覧は下記リンクよりご覧下さい。

今村奈良臣・東京大学名誉教授の【今村奈良臣のいまJAに望むこと】

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