JAの活動:第6回JA営農・経済フォーラム
労力確保へ法人設立 JAゆうき青森 乙部輝雄組合長【第6回JA営農・経済フォーラム】2020年11月11日

乙部輝雄組合長
組合員への意向調査によって、機械の不足、高齢化、労働力不足が経営上の問題として明らかになった。そこで地域農業の持続のため、労働力の確保、新規担い手の確保などを目的にJA100%出資の子会社アグリTASKEL(株)を平成28年に設立した。
事業内容は機械による作業受託、労働力派遣、新規就農希望者の育成と同法人自らの農業経営。利用料金の見直しや、収益性の高いにんにくの作付けを増やすといった収支改善に取り組んだことで、令和2年度は黒字経営となる見込みである。
一方で、依然として人材不足や、栽培ノウハウ不足といった課題があるため、外国人技能実習生の受け入れ拡大や、収益性の高いニンニク、ナガイモに特化した農業経営などに取り組むこととしている。そのほか大学生アルバイト受入協議会の設置や、地元企業の農業研修のマッチング、JA職員による農作業支援など、幅広いアプローチで労働力支援を行っている。
販売面では、消費者ニーズと生産者の栽培ニーズとをマッチングをさせ、付加価値商品の販売を拡大させるために販売戦略課を設置した。また、パッケージ施設や加工施設を整備することで、多様化する販売や流通への対応も強化している。平成28年より輪作のためにキャベツの栽培にも取り組んでいる。JAが鉄コンテナや移植・収穫機を導入して初期投資を軽減したことで規模拡大に繋げ、現在は30人の生産者で1300tを生産している。
4JAの合併により発足したJAゆうき青森では、旧JA単位で営農センター協議会を設定している。各地域で意見の集約をするほか、地域の振興方策も提言する。営農指導員は13人。各地区に割り振られ、巡回、記帳代行による経営支援も行う。TACは2人。法人、認定農業者、新規就農者を巡回する。土づくりを基本としたブランド力のある農産物の生産を基本としており、土壌診断事業では、年間約550名、2000点にも及ぶ検定を行っている。
JA組織基盤・経営基盤強化の取り組みを引き続き拡充していく。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(147)-改正食料・農業・農村基本法(33)-2025年6月21日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(64)【防除学習帖】第303回2025年6月21日
-
農薬の正しい使い方(37)【今さら聞けない営農情報】第303回2025年6月21日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「地経学時代の到来を憂い、拒否しよう」 きな臭い戦略的思惑2025年6月20日
-
【注意報】サツマイモにシロイチモジヨトウ 県内で多発のおそれ 徳島県2025年6月20日
-
米の買い取り方式 「1つの選択肢」山野全中会長2025年6月20日
-
家の光協会 新会長に伊藤清孝氏(JA岩手県中央会会長) 第82回通常総会、『家の光』創刊100周年記念式典2025年6月20日
-
【JA人事】JAみえきた(三重県)生川秀治組合長を再任(6月20日)2025年6月20日
-
全農 輸出額30年度に3.6倍の823億円めざす2025年6月20日
-
(440)静かに進行する「知の職人」の危機【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月20日
-
石破総理に「鳥取すいか」を贈呈 JA全農とっとり2025年6月20日
-
大田市場にて「鳥取すいか」販売セレモニーを開催しました2025年6月20日
-
「見て、聞いて、体験 協同組合フェスティバル」を7月5日に実施 2025国際協同組合年全国実行委員会2025年6月20日
-
連続シンポジウム・座談会第5回「防災・減災・生活再建と地域づくりへの貢献」 7月14日開催、生協・共済から事例紹介 2025国際協同組合年全国実行委員会2025年6月20日
-
西濃運輸とのモーダルシフトでCO₂削減 第26回物流環境大賞「奨励賞」受賞 日本曹達2025年6月20日
-
適用拡大情報 殺菌剤「日曹フロンサイドSC」 日本曹達2025年6月20日
-
令和6年産銘柄米 5kg実質価格3000円台から販売 Yahoo!ショッピング2025年6月20日
-
秋田県産あきたこまちの発酵玄米麹使用 無添加「玄米塩麹」新登場 鈴木又五郎商店2025年6月20日
-
果樹特化型農薬散布ドローン開発のスタートアップ 投資型クラファン開始 東京ドローンプラス2025年6月20日
-
ペットボトルキャップ回収で寄附金240万円JCVへ贈呈 コープデリ2025年6月20日