酪農のナラシ対策発動 補てん金単価1kg2.31円 農水省2022年8月4日
農林水産省は2021年度の加工原料乳生産者経営安定対策事業 いわゆるナラシ対策を発動する。
ナラシ対策は脱脂粉乳やバター向けなど加工原料乳の取引価格が需給変動により過去3年間の平均取引価格を下回った場合に、生産者と国による積立金(生産者:国=1:3)から、翌年度に低落額の8割を補てん金として交付する。酪農経営の安定が目的。
2021年度は新型コロナ感染症拡大の影響による需要が回復しきれていないなか、生乳は前年に続き増産となった。
そのため余剰な生乳が長期間保存可能だが、乳価が安いバターや脱脂粉乳、チーズに仕向けられた。ただ、乳業メーカーの乳製品在庫が増加したため、生乳が安値で取引されたため平均取引価格が低落した。
過去3年間の平均取引価格に基づく補てん基準価格は1kg83.61円。平均取引価格は同80.72円で基準価格との差額は同2.89円となる。
この8割にあたる同2.31円が補てん金単価となる。発動額は79億円でこのうち国費は59億円となる。
平均的な補てん金交付額は北海道で1戸当たり約147万円、都府県で同約9万円。
8月から9月まで交付申請と支払い手続きを行い、10月から生産者への補てん金の交付が行われる。
ナラシ対策の発動は、2020年度に続き2年連続となる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(173)食料・農業・農村基本計画(15)目標等の設定の考え方2025年12月20日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(90)クロロニトリル【防除学習帖】第329回2025年12月20日 -
農薬の正しい使い方(63)除草剤の生理的選択性【今さら聞けない営農情報】第329回2025年12月20日 -
スーパーの米価 前週から10円上がり5kg4331円に 2週ぶりに価格上昇2025年12月19日 -
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
埼玉県幸手市とJA埼玉みずほ、JA全農が地域農業振興で協定締結2025年12月19日 -
国内最大級の園芸施設を設置 埼玉・幸手市で新規就農研修 全農2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
α世代の半数以上が農業を体験 農業は「社会の役に立つ」 JA共済連が調査結果公表2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日


































