地元農家と飲食店が新メニュー開発 12月の提供へ試食&発表会を開催 愛知県豊橋市2022年11月9日
愛知県豊橋市は10月27日、市内の農家と飲食店が開発した豊橋産農産物を使った新メニューの発表会を開催。生産量日本一の「次郎柿」を使った料理など、10品が生まれた。今後は地産地産メニューとして、12月から2023年1月にかけて同市内の「emCAMPUS EAST(エムキャンパスイースト)」で提供される。
豊橋産農産物を使った新メニューの発表会の様子
豊橋市は、2020年の市町村別農業産出額が野菜で全国5位(198億8000万円)の"農業王国"。食卓に上がる全ての野菜が揃うほど多彩な種類を生産しているが、その豊かさや強みを生かし切れていない。そこで、地元の人にもっと地元野菜の魅力を知ってもらおうと、同市は地産地消の施策を部局横断的に進める「食と農のまち推進プロジェクト」の一環で、市内の農家と飲食店が豊橋産農産物を使って新メニューを開発する機会をつくった。
8月に実施したマッチング会には、地産地消に関心のある16軒の農家と9軒の飲食店が参加し、7軒の農家と4軒の飲食店がメニュー開発を進めることになった。
メニューの発表会では、農家と飲食店の4グループが、約2か月かけて開発した料理を順番に紹介。豊橋調理製菓専門学校の鈴木良昌校長とホテルアークリッシュ豊橋の今里武総料理長が試食した。
生産量日本一の次郎柿を使ったワッフルのメニュー
この日、用意された料理は、レモネーディアの豊かな香りと食感が楽しめる「ふぐ皮とおこわの春巻」、特製ハンバーグとミニトマトやサツマイモなどの野菜を煮込んだホットパイ、ラディッシュの田楽、ミカングラタン、次郎柿とクリームチーズ、生ハムのワッフルなど。試食した2人の料理人からは「食材の味を生かしている」などいずれの料理も好評で、今後の販売に期待が高まった。誕生した10品は12月から来年1月にかけて順次、「emCAMPUS」のレストランで地産地消メニューとして提供、販売される。
今回のメニュー開発について飲食店からは「行政が間に入り、話がしやすかった」との声が寄せられた。また、マッチング会に参加していなかった農家、飲食店からは、再び機会があれば参加したという声もあり、同市は今後もコラボによるメニューの開発を継続する。担当の農業企画課は「豊橋に来たら、地元の農産物を使った料理を何かしら食べられる地産地消のまちを目指します」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】果樹カメムシ類による果実被害 多発のおそれ 秋田県2025年6月26日
-
エンゲージメント向上へ若手職員がプロジェクト 「目安箱」設置も JAさいたま(2)2025年6月26日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】農協潰しが再開された2025年6月26日
-
食守るため立ち上がる時 7月13日、鳥取でも「令和の一揆」 キャベツ、新米予約券も配布2025年6月26日
-
価格交渉 速やかな協議開始を 事業者の行動規範でたたき台 農水省2025年6月26日
-
サトイモと芋煮【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第346回2025年6月26日
-
農業機械取り扱い研修会(太陽耕耘爪コース)を開催 JA全農みえ2025年6月26日
-
農業機械 上期実販研修会を実施 JA全農おおいた2025年6月26日
-
ダイナミックフェア2025出展のヤンマーアグリジャパンを紹介 JA全農いばらき2025年6月26日
-
JA豊橋 フェロモントラップによる害虫調査をAI予測に切り替え ミライ菜園2025年6月26日
-
JAとぴあ浜松が全面協力 夏季限定「三方原ポテトチップス」販売開始 湖池屋2025年6月26日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」亜熱帯気候特有の雨の中、パイン入り酢豚を完成 JAタウン2025年6月26日
-
「炎天マスター」お試しキャンペーンを実施 高温期のトマト栽培を支援 OATアグリオ2025年6月26日
-
大型連休は概ね堅調 一部で大阪・関西万博の効果も 外食産業市場動向調査5月度 日本フードサービス協会2025年6月26日
-
岡山市のナス ヤンマー本社ビルのレストラン「SEA&FARM by YANMAR MARCHE」で提供2025年6月26日
-
LINEで献立相談 対話型レシピ提案サービス「レシピトーク」提供開始 キユーピー2025年6月26日
-
北海道南富良野町などと包括連携協定を締結 タイミー2025年6月26日
-
鳥インフル ニュージーランドからの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年6月26日
-
中古農機具の査定がスマホで完結「ビデオ見積り」サービス開始 農機具王2025年6月26日
-
生産者横断の「高知トマトコミュニティ」始動 井上石灰工業2025年6月26日