農政:全国会議員に聞く「どうするのかコロナ感染爆発」
打越さく良 立憲民主党 参議院議員【緊急特集・全国会議員に聞く どうするのかコロナ感染爆発】2022年1月28日
打越さく良 参議院議員
○打越さく良
○立憲民主党
○参議院議員
○選挙区:新潟県
○出身地:北海道
【1】これまでの政府のコロナ対策についての評価
(1)これまでのワクチン接種の問題点と3回目接種など今後の課題
(2)医療体制の問題点と今後の課題、
(3)国民生活や経済活動の規制(「外出自粛」「営業自粛」「リモート作業」等)の補償
(4)検査体制の拡充についてなどについてのご意見
(1)遅れている3回目接種については前倒しすべきだが、自治体で混乱が生じないよう、十分な周知とワクチンの確保が必要。また、水際対策は万全であったとはいえない。特に今回は東京、大阪などの大都市圏ではなく、最初に沖縄、広島、山口に「まん延防止等重点措置」が適用されたように、米軍基地のある地域からの感染拡大が発端。日米地位協定では米軍人の行動に対して国内法を適用できないため、協定を見直すべき。
(2)医療従事者自体の感染拡大によって医療提供体制も十分ではなくなってきている。救急医療、慢性期医療への対応もおろそかにしてはならない。第5波の時のような「自宅死」を出さぬよう、入院が必要な患者が速やかに入院できる体制を整備すべき。経口薬等については、自宅療養者等に診断の当日に投与できる体制の整備が必要。
(3)自粛と補償はセットとしてきめ細かい対策を行うべき。直接の関係はないが、農業者個別所得補償の復活も必要である。
(4)抗原検査でなく、PCR検査を拡充すべき。とくに空港などの水際対策ではPCR検査でなければならない。また、検査キットの払底が指摘されており、速やかな確保が必要。
【2】オミクロン株拡大による今後のコロナ対策で政府は何をすべきか。
保健所数の拡大、十分な人員配置が必要。OECDで最も遅れている3回目接種(とりわけ高齢者)を加速させる。医療提供体制の整備。経口薬の承認と速やかな在庫確保。国産ワクチン開発の推進。
【3】コロナ禍で見えてきた「日本社会の課題」と現政権に望むこと。
コロナ禍は様々な不平等が拡大し、より弱い人々が一層痛手を被っている。とりわけ女性は一般的に収入や貯蓄が少なく、不安定な仕事に就いている割合が高いため、男性より経済的打撃を受けやすい、あるいは外出制限によって家事、育児、介護等の無償ケア労働が急激に増加し、既存の男女間の不平等が一層拡大する、DVなどジェンダーに基づく暴力を増加することなどが指摘されている。格差解消や不平等の是正を進め、誰ひとり、取り残さない格差と差別のない社会を実現するため、力を尽くしていく。それは現政権に望むことだけでなく、国会議員一人一人の課題である。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(140)-改正食料・農業・農村基本法(26)-2025年5月3日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(57)【防除学習帖】第296回2025年5月3日
-
農薬の正しい使い方(30)【今さら聞けない営農情報】第296回2025年5月3日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日