房総ジビエを味わう「第3回房総ジビエコンテスト」優秀作品決定 千葉県2021年2月25日
千葉県は、野生鳥獣被害対策の一環として、「第3回房総ジビエコンテスト」を実施。応募のあった50のメニューから5つの優秀作品を決定した。
千葉県は、野生鳥獣被害対策の一環として、県内で捕獲されたイノシシやシカの肉を「房総ジビエ」と銘打ち、その消費拡大、認知度向上に取り組んでいる。「第3回房総ジビエコンテスト」では、県内外の飲食店料理人から応募のあった50メニューについて、有名シェフが書類審査を行い、選出された5メニューを優秀作品に決定。また、優秀作品の一部や審査員の料理をはじめ、千葉県・東京都内の飲食店で「房総ジビエ」が期間限定でデリバリーやテイクアウトで味わえる情報を特設サイトで紹介している。
<第3回房総ジビエコンテスト優秀作品>

■「イノシシと落花生のロールキャベツ 千葉の恵みのアクアパッツァ仕立て」大塚 勝也氏/レストラン Ludique(東京都台東区)
・見た目も美しく房総ジビエを堪能
房総ジビエのイノシシ肉をロールキャベツとアクアパッツァ仕立てにした、美しい盛り付けで見た目も華やかな一皿。スネ肉などの使いにくい部位を挽き肉にして使うことで、通常は廃棄しがちなジビエ肉を余すことなく使用しフードロスにも対応。千葉の落花生、米、海沿いが似合うアサリやトマトに自然の野菜、トリュフを入れて香りを複合的に表現し、セージで後味を締めている。ジビエの「山の幸」と「海の幸」が盛り込み、馴染みやすい料理に仕上がったメニュー。
■「シカシウマイ ~山から海へ~」熊谷 祐哉氏/さかなとおでん うおべぇ(千葉県木更津市)
・千葉の恵みを味わえるシウマイ
シカ肉の筋や端材を手切りにし、ジビエらしい肉質や歯ごたえが楽しめる一品。シウマイの皮ではなく、「ゆうだい21」というモチモチ感が特徴の米をまとわせることで、肉汁を米が吸い、無駄なく肉の旨味が堪能できる。千葉の生産者の食材をふんだんに使い、シカ肉に豊富に含まれるたんぱく質、鉄分の吸収を助ける干し椎茸(ビタミンB2)、タコ(たんぱく質)などの食材で栄養面にもこだわりぬいた「千葉の恵み」の一皿。
■「千葉県産イノシシと地場野菜のスープパスタ」高橋 伸治氏/アルポンテ・ドゥエ(千葉県千葉市)
・中華麺で仕上げるとラーメンにもなるユニークなスープパスタ
地元千葉市の野菜と「房総ジビエ」のイノシシのバラ肉を使用したスープパスタ。スープに醤油、ごま油を加え、中華麺で仕上げると美味しさはそのままでラーメンにも。好みで「房総ジビエらーめん」にアレンジできるユニークなメニュー。千葉県の食材の豊かさを象徴するように、すべて千葉県産の食材でつくられた地元愛あふれる一品。
■「猪のポルペッティーニのアグロドルチェ 焼きリゾット添え」長内 翔太郎氏/Pizzeria e bar LEGAME(千葉県成田市)
・イタリア料理の技法を駆使したオシャレな房総ジビエメニュー
イノシシ肉のミートボールを甘酸っぱく軽く煮込み、食感や香りの変化を付けた見た目もオシャレな一皿。酸味、ハーブやレモンなどの香りを合わせ、ジビエ特有の臭いが苦手な人でも食べやすく仕上げている。挽き肉を使うことでフードロスを減らし、筋の多い時期のイノシシや脂が少ない時期のイノシシにも対応。 イノシシが食べている稲や落花生をベースに千葉県の食材を使い、皿の上に「イタリアンなジビエ料理」を表現している。
■「Panino di "CIBA"」三原 修平氏/ペペロッソ(東京都世田谷区)
・房総ジビエと千葉県を代表する食材がコラボしたパニーニ
力強い味わいのイノシシ肉を香ばしく炒め、千葉県の代表的な食材「落花生」「菜花」などをパンではさみ、イタリア生まれのパニーニを日本らしくアレンジ。千葉の醤油や酒で甘辛く味付けした房総ジビエと茹でた落花生のゴロっとした食感が楽しめる。甘辛さに酸味をプラスして食べ飽きない味わいに仕上げた風味豊かなパニーニは、テイクアウト需要にも対応。
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