石川県開発の幻の酒米「石川酒30号」再生プロジェクト」始動 KURAND2021年7月21日
お酒のオンラインストア 「 KURAND(クランド)」は、約30年前に石川県で開発された酒米「石川酒30号」を蘇らせる「石川酒30号再生プロジェクト」を始動。農家、酒蔵、酒店の3社共同プロジェクトで“幻の酒米”の復活をめざす。
幻の酒米「石川酒30号」の稲
KURANDは、酒造りの立場で地域の農業に貢献しようと、全国の酒蔵や農家と協力し持続可能な酒造りに組んでいる。「石川酒30号」は約30年前に石川県で開発され酒米だが、世に出ることなく眠っていたころから幻の酒米といわれる。今回のプロジェクトは、「その土地の原料を使った、その地域でしか表現できないお酒を追求したい」というKURANDの思いから始まり、石川県能登の農家で株式会社ゆめうららと酒蔵の数馬酒造株式会社が協力。現在は試験醸造の段階で、2022年春以降の商品化をめざしている。また、能登の耕作放棄地で酒米を栽培し、今後の売れ行きによっては水田を拡大することで耕作放棄地を減らすなど、地域活性化にも繋げる。
「石川酒30号」は2019年のプロジェクト発足時、保管庫に100粒程度の種子しか残っていなかったが、2020年度分も無事収穫され、来年度以降の種子も確保。新型コロナウイルスの影響で、例年とは異なる厳しい状況のなかでの栽培だったが、農家の丹精が実を結び、予定通りの収穫数が得られた。
数馬酒造のパートナーとして酒米の栽培に取り組むゆめうららの裏貴大代表は「能登産からもう一歩踏み込んだ石川生まれ能登育ちの酒米を生産していきたい。石川県で開発された品種を栽培することが、開発に携わった方々への恩返しであり、ひいては石川県の農業の発展に繋がる」と話している。
「石川酒30号」を栽培するゆめうららの裏代表
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