食ジャーナリストが選ぶ2021年の「十大ニュース」1位は「ゲノム編集食品」2021年12月20日
食をテーマに情報を発信する記者、編集者からなる食生活ジャーナリストの会は12月17日、「2021年食の十大ニュース」を公表。1位は「ゲノム編集食品、トマトや魚など続々と実用化へ」が選ばれた。
ゲノム編集食品については、狙った遺伝子を改変するゲノム編集技術によって肉厚にしたマダイが9月に、また、成長速度を速めたトラフグが10月に国に届け出された。ゲノム編集食品の届け出は、2020年12月のGABAを多く含んだトマトに続くものでトラフグが3例目。ゲノム編集食品が、消費者の食卓に上ることになり、ゲノム編集トマトのオンライン販売も9月に始まった。
また、新型コロナウイルスの影響は続き、飲食店は今年も大きな打撃を受けた。大豆ミートや培養肉などフードテック製品が今年も次々と登場したほか、消費者庁が「無添加表示」のガイドライン案を公表したことも注目された。その他、食品企業がSDGs戦略をアピールしたり、農水省が脱炭素を目指して「みどりの食料システム戦略」公表したりするなど、新しい動きも見られた。
なお、十大ニュースの選考基準は、食生活ジャーナリストの会の「会員の投票数」、「各種メディアのニュースに登場した頻度」、「歴史的観点から見たニュースの価値・重要性」の3点からなる。
2021年の食の十大ニュースの順位は以下の通り。
(1)ゲノム編集食品、トマトや魚など続々と実用化へ
(2)コロナ禍で飲食店の苦境続く一方、内食需要増える
(3)大豆ミートや培養肉など代替肉続々登場
(4)消費者庁が「無添加表示」のガイドライン案公表
(5)食品企業のSDGs戦略への関心高まる
(6)農水省が脱炭素を目指して「みどりの食料システム戦略」公表
(7)東京栄養サミット開催
(8)イタリアのスイーツ「マリトッツォ」大流行
(9)エネルギー価格の高騰などで食料品が続々と値上げ
(10)トリチウム水の海洋放出決定
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ多様な農業経営体が大切なのか2024年3月28日
-
全国の総合JA535から507に 4月1日から 全中2024年3月28日
-
消える故郷-終りに、そしてはじめに-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第284回2024年3月28日
-
岩手銀行、NTT東日本、JDSCが「岩手県の『食とエネルギーの総合産地化』プロジェクト」を共同宣言2024年3月28日
-
「日曹コテツフロアブル」登録変更 日本曹達2024年3月28日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」 FMC2024年3月28日
-
飼料用米を食料安保の要に 飼料用米振興協会が政策提言2024年3月28日
-
肥料袋の原料の一部をリサイクル樹脂へ置換え 片倉コープアグリ2024年3月28日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2024年3月28日
-
純烈が熱唱 新CM「おいしい雪印メグミルク牛乳 ゴクうまボトル」公開2024年3月28日
-
むすびえ「ウェルビーイングアワード 2024」活動・アクション部門グランプリを受賞2024年3月28日
-
「物流の2024年問題」全国の青果センターの中継拠点化で「共同輸配送」促進 ファーマインド2024年3月28日
-
ポストハーベスト事業 米国子会社を譲渡 住友化学2024年3月28日
-
農業の「経営技術」を習得 無料オンライン勉強会を隔月で開催 ココカラ2024年3月28日
-
森林由来クレジット販売プラットフォーム立上げ第一号案件を売買全森連×農林中金2024年3月28日
-
新規需要米に適した水稲新品種「あきいいな」育成 耐病性が優れ安定生産が可能に 農研機構2024年3月28日
-
食品ロス削減に貢献 コープ商品6品を3月から順次拡充 日本生協連2024年3月28日
-
最適な雑草防除をサポート「my防除」一般向け提供開始 バイエルクロップサイエンス2024年3月28日
-
国産和牛が当たる 「春の農協シリーズキャンペーン2024」4月1日から実施2024年3月28日
-
れんこん腐敗病の課題解決へ JA大津松茂と圃場検証を実施 AGRI SMILE2024年3月28日