輸入花粉に依存しない国産花粉 供給強化への取り組み紹介 生研支援センター2023年2月3日
農林水産業や食品産業における新産業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供する生研支援センターは、輸入花粉に依存しない国産花粉の供給強化へ向けた研究成果を紹介している。
花蕾採取機(提供:農研機構提供)
ナシやキウイなどの果樹では人工受粉が欠かせないが、ナシやキウイでは輸入花粉を使用する例も増えている。そこで、鳥取大学を中心とする研究グループは、国産花粉の供給量を増やすための技術開発を行い2つの成果が得られた。
1つは、花粉を得るためのつぼみを楽な姿勢で採取できる「低樹高ジョイント仕立て」といわれる樹形の工夫で、つぼみの採取時間は約4~6割も短縮される。2つ目は「手持ち式花蕾採取機」で、これを使うことで、花蕾を採る作業時間は手摘みに比べ、スモモで約7割、ナシで約8割短縮。この研究成果を生かした製品「花蕾採取アシスタント」が2月に発売された。こうした成果を受け、埼玉県などでは、花蕾採取機を利用し、花粉採取専用ほ場で花粉を生産・販売する国産花粉ビジネス化の兆しも出てきている。
静電風圧式受粉機の作業の様子(提供:静岡県農林技術研究所提供)
また、より少ない花粉でも確実に受粉できる「静電風圧式受粉機」も開発。これを利用することで、ナシでは約8割の花粉使用量を減らせるため、農家のコスト削減が期待できる。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】てんさいの褐斑病が早発 早めの防除開始を 北海道2025年7月2日
-
JA貯金残高 106兆7563億円 5月末 農林中金2025年7月2日
-
日本の農業、食料、いのちを守る 「辛抱強い津軽農民」立つ 青森県弘前市2025年7月2日
-
「食と農をつなぐアワード」募集開始 優良な取組を表彰 農水省2025年7月2日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」JAおきなわ食菜館「とよさき菜々色畑」へおつかい JAタウン2025年7月2日
-
三菱マヒンドラ農機 ペースト施肥、紙マルチ田植機、耕うん作業機の販売強化2025年7月2日
-
外来DNAをもたないゲノム編集植物 作出を大幅に効率化 農研機構2025年7月2日
-
「2025年度農業生物資源ジーンバンク事業シンポジウム」開催 農研機構2025年7月2日
-
創立100周年記念プレゼントキャンペーン第3弾を実施 井関農機2025年7月2日
-
住友化学園芸が「KINCHO園芸」に社名変更 大日本除虫菊グループへ親会社変更2025年7月2日
-
フランス産牛由来製品等 輸入を一時停止 農水省2025年7月2日
-
【人事異動】ヤンマーホールディングス(7月1日付)2025年7月2日
-
長野県、JA全農長野と連携 信州産食材使用の6商品発売 ファミリーマート2025年7月2日
-
地域共創型取り組み「協生農法プロジェクト」始動 岡山大学2025年7月2日
-
埼玉県産農産物を活用「Made in SAITAMA 優良加工食品大賞2026」募集2025年7月2日
-
黒胡椒×ごま油でおつまみにぴったり「堅ぶつ 黒胡椒」新発売 亀田製菓2025年7月2日
-
近江米新品種オーガニック米「きらみずき」パレスホテル東京で提供 滋賀県2025年7月2日
-
外食市場調査5月度 2019年比96.9% コロナ禍以降で最も回復2025年7月2日
-
王林がナビゲート 新CM「青森りんご植栽150周年」篇を公開 青森県りんご対策協議会2025年7月2日
-
飲むトマトサラダ 素材を活かした「カゴメ野菜ジュース トマトサラダ」新発売2025年7月2日