【注意報】タマネギべと病 県内で多発のおそれ 佐賀県2023年3月23日
佐賀県農業技術防除センターは、タマネギ(早生・中晩生品種)にべと病の二次感染株が県内広域で発生していることを確認。これを受けて、3月23日に病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
二次感染株(3月20日撮影)(写真提供:佐賀県)
同センターは、タマネギべと病について、病害虫対策資料第12号(令和5年3月3日付け)を発表し、注意喚起を行ってきたが、3月20日~22日の調査で、二次感染株が広域に発生していることを確認した。
マルチ栽培8ほ場(早生品種主体)の定期調査では、べと病の平均発生株率は3.5%で、平年よりやや多かった。露地栽培10ほ場(中晩生品種主体)の定期調査では、べと病の平均発生株率は11.0%と平年並だった。
今後の発生予想としては、感染・準感染に好適な気象条件が3月9日~11日、同17日~18日および同21日~22日頃に出現したことから、約2週間の潜伏期間を経て、さらに発病が増加する恐れがある。
福岡管区気象台は3月16日に発表した九州北部地方の1か月予報で、降水量は多いと予想。このため、曇雨天等の感染に好適な条件が出現し、さらなる感染が助長されると予想される。
同センターでは次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇一次感染株に形成された分生胞子によって、タマネギが二次感染する。現在、二次感染のリスクが高まっていることから「一次感染株の抜き取り」と「薬剤防除による二次感染の予防」の両方の対策を徹底する。
<一次感染株の抜き取り>
各地域で一次感染株の発生が増加していることから、ほ場の見回りをこまめに行い、発生を認めた場合には直ちに抜き取る。抜き取った株はほ場に放置せず適切に処分する。
<薬剤防除による二次感染の予防>
最新の気象予報や各地域の防除暦に基づいて、薬剤による降雨前の予防散布を徹底する。防除対策の詳細については、3月3日付け病害虫対策資料第12号および佐賀県病害虫防除のてびき〈麦類・野菜・花き・飼料作物〉も参照する(p265~268)。
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