日本最大級ミニトマト生産拠点 茨城県常総市で完工し出荷開始 たねまき常総2023年5月29日
農業事業を展開する株式会社たねまきの関連会社、たねまき常総は、茨城県常総市内に日本最大級のミニトマトの生産拠点を完工し、5月下旬から出荷を開始した。
茨城県常総市で完工した日本最大級のミニトマトの生産拠点
同社は、テクノロジーの活用による持続可能な農業の創出、地域活性化を目指し事業を展開。2月にたねまき常総の大規模なミニトマトの生産拠点が完工した。敷地面積は約7ヘクタール、収量は年間約1000トンを予定しており、日本最大級のミニトマトの生産拠点として栽培する。
たねまき常総の施設は、オランダのボスマン社による、冷暖房完備、高軒高の最先端ハウスで年間を通じて安定的な収穫が可能。環境に配慮したトリジェネレーションシステムを採用し、重油より環境負荷の少ない液化天然ガスによる暖房と同時に発電も行い、エネルギーの効率化を図っている。また、糖度や酸度、重量の測定やパック詰め、出荷用資材の組み立てなどの作業を自動化しており、1日あたり最大で約5トンの選果作業ができる。

他にも最先端の環境制御システムを導入し、二酸化炭素濃度や気温、湿度など、栽培に必要な条件をセンサーが感知し、それらの数値をもとにコンピューターが植物にとって最適な環境を24時間コントロール。また、労務や作業の管理に関するシステム開発も自社で行い、働きやすい環境を作り出すとともに、栽培に必要なデータを蓄積している。こうしたテクノロジーの活用により、「経験や勘」に頼ることの多かった農業から、誰でも働くことのできる、持続可能な農業への変革を図る。
今回の大規模な農場の稼働に伴い、たねまき常総農場での180人規模の採用を実現するなど雇用機会の創出にも取り組む。今後は、今回完工した農場の他にも日本各地への拠点の設立や、栽培品目の拡大も予定している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(173)食料・農業・農村基本計画(15)目標等の設定の考え方2025年12月20日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(90)クロロニトリル【防除学習帖】第329回2025年12月20日 -
農薬の正しい使い方(63)除草剤の生理的選択性【今さら聞けない営農情報】第329回2025年12月20日 -
スーパーの米価 前週から10円上がり5kg4331円に 2週ぶりに価格上昇2025年12月19日 -
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
埼玉県幸手市とJA埼玉みずほ、JA全農が地域農業振興で協定締結2025年12月19日 -
国内最大級の園芸施設を設置 埼玉・幸手市で新規就農研修 全農2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
α世代の半数以上が農業を体験 農業は「社会の役に立つ」 JA共済連が調査結果公表2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日


































