農業用微量栄養素市場 2021年から2026年で緩やかに成長見込み2021年12月8日
グローバルインフォメーションは12月3日、市場調査レポート「農業用微量栄養素の世界市場 (2021-2026年):産業動向・市場シェア・市場規模・成長予測・成長機会」(IMARC Services Private Limited)を発売した。
同レポートによると、世界の農業用微量栄養素市場は、2021年から2026年にかけて緩やかな成長を示すと予想されている。農業用微量栄養素は、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、ホウ素(B)、モリブデン(Mo)などの必須ミネラル成分で、植物が少量ずつ摂取するもの。農産物の収穫量や品質の向上に役立ち、主に土壌や葉面散布、ファーティゲーションシステムで使わ、植物の生物学的プロセスや細胞の成長を助ける働きもある。最近では、コストを削減し、従来の散布装置で均一に散布できるように、乾式および液体肥料に微量栄養素を混合して使われている。
市場の成長要因
微量栄養素は、植物のホルモンバランス、オーキシン活性、開花の促進、均一な熟成プロセスの開発に利用される。植物の成長を促進し、最適な収量を得るために、植物の栄養素に注目が集まっていることは、市場の成長を促進する重要な要因の一つ。また、糖の移行を促進し、根の強度を高めることで、太い根を育て、植物全体の免疫力を向上させることができる。さらに、酵素の補酵素として、また植物が完全なタンパク質や化合物を構築するための構成要素として機能するため、園芸作物を育てるための必須ミネラル要素と考えられている。
農業用微量栄養素の需要が増加しているその他の要因としては、穀物、豆類、油糧種子、香辛料、プランテーションなどの作物に適切なバランスの栄養を与える必要性が挙げられる。また、微量栄養素が不足すると、発育不良、葉の変色、子実体の消失、植物の変形、収穫量の減少などが起こるため、農業分野での需要拡大が期待されている。
主要な市場区分
世界の農業用微量栄養素市場は、タイプ別、作物の種類別、形態別、用途別に分類されている。
タイプ別の市場区分
・亜鉛
・ホウ素
・鉄
・マンガン
・モリブデン
・その他
作物の種類別の市場区分
・穀類
・豆類と油糧種子
・果物と野菜
・その他
形態別の市場区分
・キレート
・非キレート
用途別の市場区分
・土壌
・葉面散布
・灌漑
・その他
市場の競合状況
世界の農業用微量栄養素市場における主な企業は、ATP Nutrition (Concentric Agriculture Inc.), Balchem Corporation, BASF SE, Compass Minerals International, Coromandel International Ltd. (Murugappa Group and EID Parry)、Corteva Inc.、Helena Agri-Enterprises LLC (Marubeni Corporation)、Nufarm Canada、Stoller USA Inc.、The Mosaic Company 、Valagro SpA (Syngenta Crop Protection AG)、Yara International ASA、Zuari Agro Chemicals Ltd.などが挙げられる。
重要な記事
最新の記事
-
全農 政府備蓄米 全量販売完了 29.6万t2025年9月8日
-
地域の未利用資源の活用に挑戦 JAぎふ【環境調和型農業普及研究会】2025年9月8日
-
【8月牛乳価格値上げ】平均10円、230円台に 消費低迷打開へ需要拡大カギ2025年9月8日
-
頑張らずに美味しい一品「そのまま使える便利なたまご」新発売 JA全農たまご2025年9月8日
-
全国の旬のぶどうを食べ比べ「国産ぶどうフェア」12日から開催 JA全農2025年9月8日
-
「秋田県JA農産物検査員米穀鑑定競技会」を開催 秋田県産米改良協会・JA全農あきた2025年9月8日
-
「あきたこまちリレーマラソン2025」のランナー募集 JAグループ秋田・JA全農あきたが特別協賛2025年9月8日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」北海道で「スイートコーン味来」を収穫 JAタウン2025年9月8日
-
山形県産白桃が1週間限定セール実施中「ジェイエイてんどうフーズ」で JAタウン2025年9月8日
-
ベトナムでコメ生産のバイオスティミュラント資材の実証実施 日越農業協力対話で覚書 AGRI SMILE2025年9月8日
-
温室効果ガス削減効果を高めたダイズ・根粒菌共生系を開発 農研機構など研究グループ2025年9月8日
-
大阪・関西万博など西日本でのPR活動を本格化 モニュメント設置やビジョン放映 国際園芸博覧会協会2025年9月8日
-
採血せずに牛の血液検査実現 画期的技術を開発 北里大、東京理科大2025年9月8日
-
果樹生産者向け農薬製品の新たな供給契約 日本農薬と締結 BASF2025年9月8日
-
食育プログラム「お米の学校」が20周年 受講者1万500名突破 サタケ2025年9月8日
-
野菜ネタNo.1芸人『野菜王』に桃太郎トマト83.1キロ贈呈 タキイ種苗2025年9月8日
-
誰でも簡単 業務用くだもの皮むき機「FAP-1001匠助」新モデル発売 アストラ2025年9月8日
-
わさび栽培のNEXTAGE シリーズAラウンドで2億円を資金調達2025年9月8日
-
4年ぶり復活 秋を告げる「山形県産 ラ・フランス」9日に発売 JR-Cross2025年9月8日
-
農業現場で環境制御ソリューションに取組「プランツラボラトリー」へ出資 アグリビジネス投資育成2025年9月8日