ゆきみ六条 麦焼酎やクッキーで活躍2016年8月9日
農研機構が育成した大麦新品種「ゆきみ六条」を加工した麦焼酎が商品化された。新潟市では生産者・障がい者福祉施設・食品メーカー・大学・行政が参加した「農業・福祉・食品ビジネス連携」で「ゆきみ六条」の特性を活かしたクッキーなどの商品化も行っている。
北陸地域が主産の六条大麦は多くが麦飯用として利用され、新規用途の開拓が求められていた。そうした中、新潟薬科大学との麦焼酎開発に関わる共同研究で、「ゆきみ六条」が六条大麦であるにもかかわらず焼酎醸造適性に優れていることが分かり、金升酒造(株)もプロジェクトに係り、商品化につながった。
「ゆきみ六条」は麦焼酎に加工すると香りが強いのが特徴で、穀粒は製粉しやすく、大麦粉食品への加工に適しているなど、幅広い用途への応用が可能。他の六条大麦品種にくらべて給水が早く、アルコールの素になるデンプン価も高い特徴がある。
こうした特性を活かして、新潟県の障がい者福祉施設の社会福祉法人親和福祉会がクッキーやケーキなどの商品化を図ったほか、イタリアンレストランでの大麦リゾットなど商品ラインナップを拡充している。また、4月に新潟で開かれた農相会議ではゆきみ六条を使った大麦クッキーと越後麦焼酎六条がレセプション飲料などに採用された。
親和福祉会ではゆきみ六条に限らず大麦の精麦加工、製粉加工、菓子加工などを全国からの依頼加工を受託している。精麦費用は100円/原麦1kgで搗精歩合は注文に応じる。一口15キロから(送料は別途)。連絡先は 社会福祉法人 親和福祉会 竹内 卓 〒956-0804 新潟市秋葉区秋葉1-3-15 TEL : 0250-23-4001 FAX : 0250-23-4002 Email : takeuchi.takashi@shinwa-fukushi.jp。
(写真)「ゆきみ六条」の穂と穀粒 左:ゆきみ六条、右:ミノリムギ、ゆきみ六条上越市西松の木収穫風景
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