【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月25日
滋賀県病害虫防除所は、麦類(小麦、大麦)に赤かび病が県内全域で多発のおそれがあるとして、4月23日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
小麦赤かび病。穂の一部が褐変している(写真提供:滋賀県病害虫防除所)
滋賀県病害虫防除所によると、小麦および大麦の生育は平年並で、4月中旬以降、県内全域において農薬散布適期である開花が始まっている。小麦「びわほなみ」は、赤かび病に弱く、好適な気象条件により本病が多発する可能性がある。
大阪管区気象台が4月18日に発表した向こう1か月の気象予報では、気温は高く、降水量は県南部で多く、県北部で平年並。日照時間は県南部で少なく、県北部で平年並または少ない見込みで、赤かび病菌の感染に好適な気象条件となると予想される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇小麦「びわほなみ」は、赤かび病に弱いことから、開花始め~開花期とその7~10日後頃に農薬を合計2回散布する防除体系を基本とするが、今年は赤かび病が多発する可能性があるため、散布2回目の7~10日後頃に3回目の農薬散布を実施する。
小麦赤かび病(拡大)。頴(えい)の合わせ目や小穂と軸の間に、サーモンピンク色のかびが見られる。(写真提供:滋賀県病害虫防除所)
〇「びわほなみ」以外の小麦品種は、開花始め~開花期に農薬を1回散布する防除体系を基本とする。また、六条大麦は、赤かび病にやや弱いことから、開花始め~開花期とその7~10日後頃に農薬を合計2回散布する防除体系を基本とする。なお、農薬散布後に気温が高く、曇雨天が続く場合は、最終散布の7~10日後頃に追加散布(「びわほなみ」以外の小麦品種では2回目、六条大麦では3回目)を実施する。
〇薬剤は県農作物病害虫雑草防除基準を参照すること。農薬の散布にあたっては、ラベルを確認し、農薬使用基準(使用時期・使用回数等)を遵守する。
〇小麦については、食品衛生法においてデオキシニバレノールを1.0mg/kgを超えて含有するものであってはならない旨の成分規格が設定され、令和4年4月から適用されている。基準値を超過すると、流通できず、生産者が廃棄処分する必要がある。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 果樹園地で初めて確認 富山県2025年5月15日
-
【注意報】ムギ類赤かび病 多発リスクに注意 三重県2025年5月15日
-
"安心のお守り"拡充へ JA共済連 青江伯夫会長に聞く【令和6年度JA共済優績組合表彰】2025年5月15日
-
【地域を診る】観光・イベントで地域経済は潤うのか 地元外企業が利益吸収も 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年5月15日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】前回のトランプ政権との日米貿易交渉の失敗に学べるか(1)2025年5月15日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】前回のトランプ政権との日米貿易交渉の失敗に学べるか(2)2025年5月15日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】前回のトランプ政権との日米貿易交渉の失敗に学べるか(3)2025年5月15日
-
麦に赤かび病、きゅうりのアザミウマ類など多発に注意 令和7年度病害虫発生予報第2号 農水省2025年5月15日
-
パッケージサラダ7商品 を価格改定 6月1日店着分から サラダクラブ2025年5月15日
-
なぜ「ジャガイモ―ムギ―ビート」?【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第340回2025年5月15日
-
「イミダクロプリド」は農水省再評価前から自主的に制限 環境に調和した持続可能な農業へ バイエルクロップサイエンス(1)2025年5月15日
-
「イミダクロプリド」は農水省再評価前から自主的に制限 環境に調和した持続可能な農業へ バイエルクロップサイエンス(2)2025年5月15日
-
「JAグループ宮城 営農支援フェア2025」がラジオCMで告知 JA全農みやぎ2025年5月15日
-
いちごの収穫・パック詰め体験イベント開催 新規就農者研修も募集へ JA全農みやぎ2025年5月15日
-
就農希望者が日本の農業を"見つける" 2025年度の「新・農業人フェア」 農協観光と「マイナビ農業」2025年5月15日
-
JA三井リースが新中計「Sustainable Evolution2028」策定 課題解決で持続的成長目指す2025年5月15日
-
「NARO生育・収量予測ツール」にトマト糖度制御機能を追加 農研機構2025年5月15日
-
冷凍・国産オーガニックほうれん草 PB「自然派Style」から登場 コープ自然派2025年5月15日
-
独自品種でプレミアムイチゴ「SAKURA DROPS」立ち上げ 東南アジアの高級スーパーで販売 CULTA2025年5月15日
-
茨城の深作農園「日本さつまいもサミット」殿堂入り農家第1号に認定2025年5月15日