気温高く ミカンハダニに注意 病害虫予報2017年4月21日
農水省は4月19日、向こう1か月の主要な病害虫の発生予報を公表した。
気象庁の4月13日付の予報では、向こう1か月の間、全国的に気温が高く、降水量は平年並みか多くなると予想している。
病害虫発生予報の詳細は次の通り(表の赤字は、各地の平均値より多い予想、黒字は平年よりやや多いと予想される地域)。
【水稲】
イネいもち病、イネもみ枯細菌病、イネばか苗病などの種子伝染性病害の発生が多かった地域に種子消毒などを呼びかけている。またイネいもち病は一部の薬剤に対する耐性菌が発生していることから、都道府県の発表した情報をもとに効果の高い薬剤を選ぶよう喚起している。
イネ縞葉枯病はヒメトビウンカが病原ウイルスを媒介。経卵伝染で後世代にもウイルスを保毒する。2月から3月にかけての調査で、このウイルスの保毒虫率が高いことから、3月には愛知県と茨城県で注意報が出ている。イネ縞葉枯病の発生が高まっている地域はヒメトビウンカに効果が高い育苗箱施用剤の防除を呼びかけている。
【麦類】
麦類赤かび病は、この病に感染しやすい時期をとらえた防除が重要で、麦の種類に応じた最初の防除を行うことが推奨されている(下記)。都道府県の発生する予察情報に従い、適切な防除を呼びかけている。
▽小麦:開花を始めた時期から開花最盛期まで
▽二条大麦:穂揃い期の10日後
▽六条大麦:開花を始めた時期から開花最盛期まで
【野菜・花き】
アザミウマ類、コナジラミ類が一部地域の施設栽培で多くなると予想されている。病原ウイルスの媒介でも知られているため、発生初期の防除を促している。
【果樹・茶】
カンキツのミカンハダニは、気温が高く降雨が少ないときに発生が助長される。この1か月は気温が高くなるため、平年を上回る発生がみられる地域では、園内をよく観察するよう喚起している。
【その他】
平成29年2月21日以降、都道府県が発表している警報はない。
特殊報は以下の通り。
▽3月9日 宮城県:トマトにトマト退緑斑紋病とトマト葉かび病(レース2.9及び4.9)
▽23日 佐賀県:トマトにトマト黄化病
▽24日 北海道:エンドウにエンドウ萎ちょう病
▽27日 群馬県:ネギにクロバエキノコバエ科の一種
▽30日 静岡県:ワサビにワサビクダアザミウマ
▽4月12日 神奈川県:ホウレンソウにホウレンソウべと病(レース8及び10)
▽14日 高知県:トルコギキョウにトルコギキョウ斑点病
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